中日ドラゴンズ・柳裕也は「勝負強さを感じない」 田尾安志氏がピッチングに苦言
25日の試合で坂本勇人に逆転ホームランを打たれ敗戦投手となった中日ドラゴンズ・柳裕也に田尾安志氏が苦言。
■25日の巨人対中日を振り返り
25日に行われた読売ジャイアンツ対中日ドラゴンズ戦を振り返った今回の動画。試合は中日が巨人先発・菅野智之投手から2点を取り、優位に立つ。
中日先発の柳投手は巨人打線を完璧に抑えていたが、6回裏に佐々木俊輔選手のフォアボールなどで2アウト1塁2塁のピンチを迎える。
ここで坂本勇人選手がインコースのボールを上手くさばいてレフトスタンドに逆転3ランホームラン。このリードを巨人リリーフ陣が守り切り、勝利した。
■6回裏を分析
田尾氏は6回裏の柳投手のピッチングについて「坂本の前を打つ佐々木へのフォアボールが痛かった」と分析する。
続けて「柳投手はもったいないやられ方をしたなという気がしますね。坂本に打たれたホームラン。 これはたしかにもったいないんですが、その前の佐々木。ここでなんとか勝負できなかったのかな」と指摘。
また「5回まで1本のヒットも打たれてなかった状況でしたから、調子は良かったと思うんですよね。その調子の良さを6回に2点取ってもらったところで、注意深く行こうという気持ちが強く出過ぎたんでしょうかね」と語った。
■柳投手の投球に苦言
田尾氏は柳投手について「このパターンをなんとか乗り切らないと。2勝1敗ペースのエース的な数字がなかなかついてこないような気がしますね」と苦言を呈す。
ピッチングには「ずっと見ていますと、勝負強さというのはあまり感じない。ピッチング 全体は素晴らしいんですけれども、『ここ1番、 ここだよ』というところで、フォアボールであったり、痛打であったり、そういうことが多いという気がするんですよね」と指摘。
そして「本当にちょっとの差だと思います。 ここをどういうふうに考えるのか。それをうまく乗り越えられれば、ボール自体は素晴らしいですから、2勝1敗でいけると思います。柱でがんばってもらわなきゃいけないピッチャーなので。柳が投げたら必ず勝つ。それぐらいの気持ちに周りをさせるようなピッチングを見せてほしい」と提言した。
■昨年は4勝11敗
柳投手は2021年に11勝6敗防御率2.20で最優秀防御率のタイトルを獲得し、中日先発陣の柱となった。
2023年は防御率2.44ながら、4勝11敗という成績に。打線の援護がなく敗北するケースが目立ったが、田尾氏は「ここ1番での投球」に課題があると見ているようだ。