オリックスが首位ソフトバンク3連戦で勝ち越せず… 惜しまれる2戦目のノーヒット3失点
オリックス・バファローズが、パ・リーグ首位の福岡ソフトバンクホークスとの3連戦に挑んだが…。誤算続きの試合運びとなった。
オリックス・バファローズは19日から福岡・PayPayドームに乗り込み、パ・リーグ首位の福岡ソフトバンクホークスと3連戦を行った。
初戦は両チームともに二桁安打を記録する乱打戦となり、7-9でソフトバンクが先勝すると、2戦目は延長12回でも決着がつかず3-3の引き分け。3戦目は3-1でオリックスが勝利して、この3連戦を1勝1敗1分けのイーブンで終えたため、チームは21試合10勝10敗1分けの5割。千葉ロッテマリーンズとともに3位となっている。
■山下舜平大「チームに申し訳ない」
この3連戦は誤算が多かった。まず初戦に先発した山下舜平大が大乱調。一時は味方が逆転してくれたものの、4回を8失点という信じられない内容で降板した。
山下が「このようなピッチングになってしまい、チームに申し訳なさしかありません」と肩を落とすと、首脳陣は再調整を決断し、翌日には登録抹消にしている。打線が爆発していただけに、山下がもう少し踏ん張れば勝てた試合だったと言えるだろう。
■6回「ノーヒット」がトレンド入り
2戦目は、前回は敗れはしたが好投を続けている東晃平が先発。5回を無失点に抑えて好調をキープしながらも「毎回ランナーを許してしまい、球数が増えてしまったことは反省点ですが、ピンチの場面ではしっかりと投げ切ることができましたし、なんとか最低限ゲームを作ることができたところはよかったと思います」と、球数が増えてしまったことで5回で降板せざるを得なかったことを悔やんでいた。
チームにとっては、これが仇となった。6回に東の後を継いだベテランの山田修義が一死満塁から押し出しの死球で1点を失うと、代わった阿部翔太も犠牲フライと押し出しの四球で同点に追いつかれてしまう。この回は5四死球とノーヒットで3失点という珍しい展開に、ネット上では「ノーヒット」がトレンド入りした。この日も、あの回だけ何とかなれば勝てた試合だった。
■宮城大弥が完投勝ち
3戦目はエース宮城大弥が近藤健介に4号ソロを浴びるも、省エネピッチングで2点のリードを守り切り完投勝ち。今シーズン2勝目をマークするとともに、開幕戦で敗れたソフトバンクを相手にリベンジして見せた。
宮城は「各イニングの先頭打者にしっかりとゾーンで勝負するよう森(友哉)さんと話しながら臨んでいたので、それが実行できてよかったです」「先頭からいい当たりもありましたが、野手の方々にファインプレーで助けていただいて、テンポよく投げることができたのかなと。最終回はしっかりと自分のボールで勝負できたところが、勝ちに繋がったと思います」と自身のピッチングを振り返る。
また完投したことには「常に最後までという気持ちを忘れずにいますし、昨日、一昨日とピッチャー陣も疲労が溜まっていたと思うので、頑張ってよかったです」と、前日までフル回転だった中継ぎ陣を気遣っている。