「タコが飼いたい」と懇願する息子に父親が協力 ハプニング発生も有意義な経験に
息子のタコ愛に負け、飼育に挑戦した一家。初めてのペットが難易度の高いタコだったが、様々な経験を楽しんでいるようだ。
ペットを飼うことは決して簡単ではないうえ、いつか別れを経験しなければならないため、飼う際はかなりの覚悟が必要だ。今、ある一家の“ペット”に注目が集まっていることを、アメリカの『People』や『Yahoo!』が報じた。
■タコが大好きな男の子
キャメロンさんという男性の息子カルくんは、海洋生物が大好き。2歳頃からタコに興味を持ち始め、誕生日やクリスマスなどのイベント時には、いつも泣きながら「タコを飼いたい」と懇願していた。
一家は海から遠いオクラホマ州に住んでいる。両親は「タコは難しくて、自宅で飼育できないよ」とカルくんに言い聞かせ、タコの人形やおもちゃで気を紛らわせてきた。
■父親がサプライズで飼育の準備
それでもカルくんのタコ愛は変わらず、ある日キャメロンさんは地元のペットショップに、生きているタコを仕入れてもらうことが可能か尋ねてみた。すると「一般的ではありませんが、可能ではありますよ。ただ飼育は難しいので、かなりの準備と覚悟が必要です」と教えられたという。
キャメロンさんは早速リサーチし、カルくんには内緒で水槽や海水を作るキット、水を循環させるポンプなどを購入。タコにとって安全で快適な環境を整えるため、準備には2ヶ月もの期間を要した。
ついにタコを購入して披露すると、嬉しさのあまり泣き出してしまったカルくん。「テレンス」と名付け、父子による試行錯誤の日々が始まった。
■卵から赤ちゃんタコが次々と孵化
数ヶ月かけて環境に慣れてきたテレンスは、家族が水槽に近付くと巣穴から出て、元気に動き回るように。しかしそのうち、テレンスが複数の卵を抱えていることが判明した。
飼育しているのは1匹であることから、当初一家は「受精卵の可能性は低く、孵化しないだろう」と考えていたが、驚くことに卵から次々と赤ちゃんが誕生したのだ。
その数は50匹にもおよんだといい、キャメロンさんは「さすがに赤ちゃんタコを飼育する準備はできておらず、かなり焦ったし驚きました」と明かしている。
■一家にとって有意義な経験に
一家は、赤ちゃんタコを1匹ずつ小さなケースに分けて飼育することに。しかし日を追うごとにその数は減っていき、60日後には半数までになっていた。それでも専門家によると、孵化したタコの赤ちゃんのうち「1%が生き残れば良いほう」なのだそうだ。
もう少し成長したら、赤ちゃんタコたちは水族館や研究施設に引き渡される予定だ。一家にとってタコの飼育は想像以上に大変な経験となったが、忘れられない有意義なものにもなったようだ。
■孵化した赤ちゃんタコ
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)