銅の排水口、全人類の悩みを解決する性能に衝撃 メーカーは「衛生的に優れた金属」と回答
銅製の排水口がぬめりや汚れを軽減すると注目されている。和平フレイズに取材すると、銅製の「潜在能力」が明らかになった。
■「衛生面に優れた金属」メーカーも絶賛
なぜ、銅の排水口は臭いやぬめりを抑えてくれるのか。和平フレイズの担当者は、「銅は水分と反応し、微量の銅イオンを発生させます。これを『微量金属作用』と呼び、細菌類の活動を抑える効果があります。比較調査では、ステンレス、アルミ板では著しく細菌が繁殖していたのに対し、銅は大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌等を7時間以内で殺菌しています。昔の水道管や給排水管に使用されていたことからも、衛生的に優れた金属といえます」と説明する。
銅がこれほどのパワーを秘めていたとは驚きである…。ただ、使う際は注意点もあるという。
担当者からは、「銅の欠点はすぐ変色し、黒ずんでしまうところです。これは空気中の酸素と反応し『酸化被膜』が生成される現象です。変色自体は銅の抗菌・殺菌効果には影響はありません」という回答が得られた。
■手入れする際は注意点も…
ステンレス製やプラスチック製の排水口を掃除する際は、たわしでガシガシこすったり、強めの洗剤に浸す人も多いだろう。銅製のものはどのように手入れすればいいのか。
担当者は、「ときどき、台所用中性洗剤とスポンジで十分に汚れを落としてください。水アカや塩分、酸などを含んだ汚れが付着したままですと、腐食発生の原因になります。銅は柔らかい材質ですので、金属たわしや磨き粉などは使用しないでください。表面を傷付け、緑青(※青緑色のサビ)発生の原因になります」とアドバイスする。
念のため記しておくと、「銅製だから掃除しなくていい」ということではない。担当者からは、「使用時にストレーナーに付着したゴミは長時間放置せず、取り除いてください。付着部分から腐食が発生し、商品を傷める原因になります」という回答も寄せられている。
また、鉄やアルミなど異種金属の製品と接触したまま放置したり、保管すると、腐食(もらいサビ)の原因になるそうなので、気を付けてほしい。
取り扱い時の注意点があるとはいえ、銅の排水口が衛生面で優れているのは紛れもない事実。キッチンの排水口のぬめりや臭いに悩んでいる人は、銅製に変えるのもありだ。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)