大谷翔平の「クリケットバット効果」を高木豊氏が解説 王貞治氏の練習法に“ツッコミ”も

ドジャース・大谷翔平が練習に取り入れて話題のクリケットバットの効果について高木豊氏が解説。現役時代の王貞治氏の有名な練習法にツッコミも。

大谷翔平・ロサンゼルス・ドジャース

元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が11日、公式YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』を更新。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、トレーニングにクリケットバットを取り入れたことについて解説した。

【動画】クリケットバット効果について解説


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■“クリケットバット効果”が話題

クリケットバットは、英国やインドなどで広くプレーされている球技「クリケット」で使用される投球を打つための用具。大谷選手は、打撃の練習でクリケットバットを使用し、連続でマルチ安打を記録するなど好調ぶりをキープしている。

さらに、大谷選手と同様にクリケットバットの練習を取り入れた同僚のジェームズ・アウトマン選手も、2試合連続でホームランを放つなど“クリケットバット効果”が話題となっている。

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■クリケットと野球の“共通点”

高木氏は、その効果について「クリケットって、上から下にボールが来る。下から打ち上げていくんだけど、角度って(野球と)似てるんだよ」としつつ、クリケットは打った後も手首を返さないことに触れ、「それがいいんじゃないの。手首の使い方とかそういうものが、畳むっていうよりも押し込むっていう感じがいいのかな」と語る。

さらに「(ボールとバットの)入射角と反射角。そういうのが、どのポイントで打ったら遠くへ飛ぶとか体感できると思うんだよ、クリケットは」と分析する。

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■「王さんがいけないんだよ」ツッコミ

日本の野球では、過去にはバットを上から下に振り下ろすようなダウンスイングが基本とされていた時代もあったが、現在はアッパースイングが主流になるなど変化している。

高木氏は、自身の現役時代にはアッパー気味に打っていたことを明かし、「やっぱりね、上から打てないよ。ダウンスイング、ダウンスイングって…。あれ、王さんがいけないんだよ! 刀で上から、上からって…」と笑う。

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■科学の進歩に期待

現・福岡ソフトバンクホークス会長の王貞治氏は現役時代、日本刀を振り下ろし、紐で吊り下げた紙を切り裂くという練習をしていたことが有名だが、高木氏は「(王氏は)下から打ってるんだよ、実際は」と指摘。「あれ(刀の素振り)ばっかりが強調されてるから、ダウンスイングっていうのがすごく言われたけど…。王さんの(打撃フォームの)連続写真を見るとさ、決して上から打ってないもんね。下から入ってきてるもんね」とツッコミを入れる。

また、「でもこれがまた10年経って、この(大谷選手の練習の)記事を読んだら、プーなんて笑うかも分からないけどね。進化だからね」と、さらなるスポーツ科学やトレーニング方法の進歩にも思いを馳せていた。

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■クリケットバット効果について解説