238回落選し続ける「選挙王」が239目の出馬表明 インド大統領選にも立候補経験あり

30年間で200回以上も落選を続け「選挙王」と呼ばれるインド人男性。当落よりも、参加することに意義を感じているという。

選挙・演説

インドに238回連続で選挙に敗れ続け、「選挙王」と呼ばれる男性がいる。そんな世界最多の選挙敗者である男性が、239回目の出馬に臨み話題になっている。『The Independent』や『Oddity Central』が報じている。


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■239回目の出馬を表明

インドのタミル・ナードゥ州に住むK・パドマラジャンさん(65)は、これまで238回も選挙に立候補してきた。濃い髭がトレードマークで、泡沫候補として「選挙王」と呼ばれており、インドでは有名人だ。

1998年以来、地方議会から大統領選まで様々な選挙に出馬してきたが、全て落選。それでも挫けることなく、今年4月19日に始まる総選挙で239回目の出馬を表明した。

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■「敗北は喜び」との持論

過去30年間、パドマラジャンさんはインドのナレンドラ・モディ首相やアタル・ビハリ・バジパイ氏、マンモハン・シン氏といった元インド首相とも争い、敗れてきた。

それでも選挙に出馬する理由について、パドマラジャンさんは「すべての候補者は勝利を求めますが、私はそうではありません」と語る。選挙に挑戦し参加することに意義を見出しており、勝利は二次的な目標で「敗北は喜んで受け入れるもの」と持論を展開した。

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■供託金の額は1億円以上

パドマラジャンさんは政治活動と並行してタイヤ修理店を営み、ホメオパシーと呼ばれる自然療法も提供。さらにその知名度を生かして地元メディアの編集者も務めて生計を立てている。

議員を目指す中で、選挙の際の候補者としての供託金を払ってきたが、その額は97万2,000ポンド(約1億3,000万円)を超えるそうだ。

「自分ほど敗北を知る男はいない」との自負もあり、最近では学生を相手に日常生活で忍耐力を養うための「回復力と敗北の克服」についての講演も開催。好評を博しているという。

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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド

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