被害額45億円で史上最大規模の窃盗事件が発生 手がかりなく捜査は難航
イースター休暇中に、大規模な窃盗事件が発生。2年前の同時期にも同様の事件が発生しており、未解決のままとなっている。
このたび、かなり巧妙な技術と知恵を持つ犯罪グループが関わったと見られる窃盗事件が発生した。被害額は史上最大規模であることを、アメリカの『NEW YORK POST』や『Los Angeles Times』が報じている。
■現場は企業の現金を管理する施設
3月31日、欧米ではイースター(生誕祭)の休暇中で、人々は家族と過ごすため多くの街は静まり返っていた。そんななか、カリフォルニア州ロサンゼルスのシルマーにある「ガルダ・ワールド」という施設で、夜間に窃盗事件が発生した。
同施設は近隣にある複数の企業の現金を管理しているが、外観は変哲もない素朴な建物で、大金を取り扱っているようには見えないのが特徴だ。
■外から侵入した形跡はなし
犯行中に警報器は鳴らず、誰にも気が付かれることはなかった。そして翌朝に出勤してきた社員たちが金庫の中が空っぽであることを発見し、初めて事件が発覚した。
ロサンゼルス市警に通報が寄せられ捜査を開始するも、外から何者かが侵入した形跡がないうえ、施設内すべての警報器を回避していたことも分かった。
また警察は、建物の側面にぽっかりと空いた穴を発見しているが、これが今回の事件の侵入経路かは定かでないという。
■手がかりなく捜査は難航
同署の司令官エレイン・モラレスさんによると、この事件による被害総額は3,000万ドル(約45億円)で、これは市内でも史上最大規模の額となるそうだ。
これらのことから、かなり巧みで熟練された犯罪グループによる犯行と考えられている。現在はFBIも加わり捜査が続けられているが、手がかりはなく難航している模様だ。
■2年前には151億円分の宝石が…
イースター休暇中を狙った窃盗事件は、約2年前にも発生していた。2022年7月、同州グレープバインの停留所に停車していたトラックの中から、宝石や貴金属類が盗まれている。
被害額は1億ドル(約151億円)にものぼり、犯行は運転手が食事と仮眠を取ったわずか27分間のうちに行われていた。盗んだ商品は大きな袋で20袋分にも相当するといい、犯人は捕まっておらず、未解決事件のままとなっている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)