同窓会で再会し初恋実らせた88歳新婚夫婦 「あの恋は心の中でずっと特別だった」
中学、高校と同級生で幼馴染だったカップルが、70年の時を経て初恋を成就。3月には子供や孫たちに見守られ、結婚式を行った。
「何年経っても忘れられない異性がいる」という人は、意外と多い。ましてやそれが初恋の人となれば…。このたびあるカップルが、70年越しの初恋を実らせたそうだ。アメリカの『People』や『Yahoo!』が報じている。
■幼馴染で初恋の相手
話題になっているのは、アメリカ・フロリダ州で暮らすローランド・パッサロさんとエレイン・ホールさん夫妻。ふたりは現在88歳で、ペンシルベニア州アレンタウンの中学校と高校に通っていた幼馴染だ。
互いに恋心を抱いており、ともに初恋だった。ローランドさんは「エレインは賢いうえに美しく、とても魅力的だった」と明かし、一方のエレインさんも「ローランドはハンサムで、野球のスタープレーヤーでもあったので、かなりモテていた」という。
■傷心のなかで同窓会の知らせ
それぞれが恋心を自覚してはいたが、若かったこともあり、交際することもなく高校を卒業。そこからは別々の道を歩み、別の人と結婚して子供をもうけた。
だが2003年、ローランドさんの妻が4年間のガン治療の末に他界し、前年には息子のジョンさんも亡くしたため、ローランドさんはすっかり意気消沈していた。
そんななかで高校の同窓会の知らせが届き、乗り気ではなかったものの、「気分転換を」と家族に説得され出席したという。
■同窓会で再会し…
その同窓会で、数十年ぶりの再会を果たしたローランドさんとエレインさん。ふたりは「あの日の夜、私たちの間には何か特別なものがありました」と明かす。
同窓会もお開きとなり、エレインさんが別れを告げにローランドさんの元に向かい、ふたりはキスをかわした。そして別れた後、数ヶ月間は手紙や電話で連絡を取っていたそうだ。
エレインさんはその頃を「魔法のような時間だった」と振り返るが、当時は夫がおり、一緒にマイアミに引っ越すところだった。
■「彼女の魅力は15歳の時のまま」
その後、エレインさんは元夫と離婚。再びローランドさんと連絡を取り始め、再会すると昨年10月には再婚を決意した。
結婚式は今年の3月に行われ、ふたりの子供たち、孫、さらにひ孫まで参列し、賑やかで幸せいっぱいの1日となったようだ。
「あの初恋は心の中でずっと特別なものでした」と明かすふたり。時が経つにつれ昔のことは忘れてしまいがちだが、ローランドさんは「彼女のことはいつまでも覚えていた」という。
ローランドさんはさらに「15歳の当時も美しく刺激的でしたが、今でもちっとも変わりませんよ」と話し、幸せそうな表情を浮かべた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)