大谷翔平など若くして有名になったアスリートほど“必要なもの” 為末大氏も危惧する問題点
元陸上競技選手・為末大氏が、大谷翔平選手の通訳・水原一平氏をめぐる報道に触れてコメント。若いアスリートに訪れる“危険”について説明した。
元陸上競技選手の為末大氏が21日、自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。アスリートが有名になり始めるタイミングで起きることについてつづった。
■有名になり始めたアスリートに起こること
同日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務める水原一平氏が違法賭博と資金盗用の疑いで解雇されたことが報じられた。
為末氏は「今回の大谷さんの話とは関係なく(いやないこともないですが)ですが」と切り出し、「一般的に、アスリートが有名になり始める年齢は18−24歳あたりで、そこで以下のようなことが起こります」とつづる。
「先輩や昔の同級生が保険を売りにきたり、お金を貸してほしいとお願いされる」「いろんな人を紹介される。その中にグレーゾーンの人が混ざっていることもある」「マネジメント事務所から連絡がある」「会社を作る必要が出てきた場合、よくわからないまま株主の比率が決まる」と4つの事柄が示された。
■素直に生きるデメリット
有名になり始めたアスリートに起こり得ることを伝えた上で、「田舎で育った場合のアスリートは、昔と同じように素直に生きているといいように転がされてしまいます」と、近寄る人の言葉を鵜呑みにすると悲惨な結末になると指摘。
さらに、「それで傷ついた人は今度は警戒心が強くなり、とにかく知っている数人だけで固めようとしますが、それはそれで身内と近くなりすぎて問題が起きたりします」と、1度騙されたあとの懸念点も伝えた。
■被害防止の難しさ
アスリートをめぐる問題について「難しいのはそれが競技に集中しているときであり、さらに20代の経験がない若いときにやってくる点です」と被害を防止する難しさを取り上げて、その理由について「相談しようにも、スポーツの中にそんな経験がある人も少ないです。言いにくいことも多い」からだと所感を述べる。
為末氏は実際に被害の話を聞くらしく、「最近は少しマシになっていると思いますが、それでもやっぱりちらほら困っている話を聞き、なんとかできないだろうかと考えています」と明かした。
■「若いアスリートに読んでほしい」
為末氏のポストを見たファンからは、「やはりマネーリテラシーは大事。日本の教育はもっとこの辺に力を入れて行くべきと思う」「アスリートに限らず、日本は金融教育をきちんとしたほうが良いと思う」といった声が上がった。
「為末さんの話、若いアスリートに読んでほしい」「若いときにお金を持つと起こりがちなことをまとめてくださってるのとてもありがたい」と反応するファンも見られる。