広島東洋カープが秋山翔吾を獲得できた理由を佐々岡真司氏が告白 「菊池に…」
広島東洋カープ前監督の佐々岡真司氏が、秋山翔吾を獲得できた理由を語った。
■秋山選手獲得の経緯を佐々岡氏が語る
スタッフから監督時代、シーズン途中に秋山選手を獲得したことについて「佐々岡さんの意向なんですか?」と質問が飛ぶ。
これに佐々岡氏は「そうですね。僕は秋山が日本に帰ってくるかもしれないという情報が入ったときに、 球団にも外国人はとってほしいと言っていた」と明かす。
続けて「コロナ禍でなかなかそういう調査もできない、良い選手がいない。3Aが試合してなかったんで、いないという話だった。それで秋山が日本に帰ってくるということで、外国人以上の補強になるということで球団にお願いした」と語った。
■菊池選手を交渉役に
さらに佐々岡氏は「球団は秋山がチームを決めてないということで、なかなか動けなかったんですけど。日本に帰ってくるとなったときに、菊池と秋山が仲が良いので、キクに言ってくれと『カープに来てくれ』と。そういう話はした」と告白。
続けて「僕は知らないので。キクとか會澤とか。とくにキクにとにかく言ってくれと。西武をやってソフトバンク、交渉を見ていたんですけど、これだったら負けるだろうなという感じのなかで、とにかくキクに来てくれと言ってくれと」と菊池涼介選手に交渉役を依頼していたことを明かした。
■「無理かなと思って待っていた」
佐々岡氏は「カープとの交渉の前にはキクに電話番号を聞いて、秋山に電話をしたんです。『こっちは本当に来てほしいし、待っている。ぜひ来てくれ』と電話はしました」とコメント。
話を聞いた高橋氏は「そういうところはすごく大事。チームを選ぶときに。ウェルカムで知っている選手がいるのは全く違う」と語る。
スタッフが「カープが他球団の選手をとらないのにとったじゃないですか」と声を掛けると「球団もがんばってくれた。それでもソフトバンクと西武なんで、無理かなと思って待っていた」と話す。そして秋山選手入団決定を聞いた場所や経緯を話していた。
■MLBから帰国し争奪戦
秋山選手は2019年オフに海外FA権を行使し、西武ライオンズからアメリカメジャーリーグのシンシナティ・レッズに移籍した。
2022年のシーズン途中に帰国を決断すると、西武・福岡ソフトバンクホークス・広島東洋カープが獲得に名乗りをあげ、争奪戦に。
圧倒的な資金力を誇るソフトバンク、古巣の西武との交渉で縁のない広島は不利と見られていたが、秋山選手は広島に入団した。佐々岡氏によると奇跡ともいわれた同選手の獲得は、菊池選手の存在が大きかったようだ。