杉村太蔵、裏金自民党に「20年間あんまり変わってない」 森喜朗元首相の招致も期待せず
裏金問題で党改革・政治改革に追われている自民党だが、約20年前に所属していた杉村太蔵は、当時から変わらない体質を嘆く。
自民党の裏金問題について、元自民党衆議院議員の杉村太蔵が17日生放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でコメント。自身が所属していた時代を振り返り、「20年間あんまり変わってない」などと嘆いた。
■2005年の党大会で…
放送当日は、自民党党大会の開催日。番組はこれにちなみ、2005年11月、杉村初当選の2ヶ月後に開かれた党大会の映像を流した。
杉村は当時1年生議員ながら「立党50年宣言」を任され、多くの先輩議員のプレッシャーを浴びながら、丸暗記したという宣言を暗唱。万雷の拍手に包まれたが、裏金問題で揺れる今回は雰囲気がガラリと変わりそうだという。
■森喜朗元首相の招致も?
裏金問題をめぐっては、前週に相次いで参議院政治倫理審査会(政倫審)が開かれ、世耕弘成議員が「記憶にない」「わからない」「私自身が知りたい」を連発。
予算委員会では、キックバックが始まったとされる当時の派閥会長・森喜朗元首相の招致を求める質問に対し、岸田文雄首相が「来週の政倫審の弁明も踏まえた上で、党として関係者のさらなる聴取を行うか、これを判断してまいります」と否定しなかったことがVTRで紹介される。
■「20年間あんまり変わってない」
スタジオでこうした点が議論になると、杉村は裏金の解明に若手議員を呼ぶべきだと従来の主張を展開する。そして、先ほど流れた党大会の映像について、「ちなみにさっき、僕、立党宣言やりましたけど、あれが約20年前です」とコメント。
「あのときにもう、党改革・政治改革をやるって言ってるんです」と続けると、「だから、20年間あんまり変わってないってことなんですこれね」と進歩のなさを指摘した。
■森元首相には期待せず
森元首相の招致には、MCの爆笑問題・太田光から「これはポイントになりますか?」などと聞かれたが、「森元首相が正直に言うと思いますか?」とバッサリ。
「現職幹部でも『知らなかった』って言うんですよ?」と続け、招致したところでまともな証言は得られないと諦めたように語っている。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)