コンクリート破砕機に落ちた男性が死亡 過去には遺体回収が不可能な事故も
60代男性が、職場でコンクリート破砕機に落ちるという恐ろしい事故が発生。その日のうちに命を落とした。
機械に挟まれ、出られなくなった男性。そのまま押し潰されて悲惨な最期を迎えていたことを、『7NEWS』などオーストラリアのメディアが伝えている。
■男性が機械に挟まれる
オーストラリア・クイーンズランド州ロックハンプトンで働いていた男性(68)が、3月12日午前11時30分頃に職場で痛ましい事故に見舞われた。コンクリートや岩石を砕く破砕機にはまったまま巻き込まれ、頭部に重傷を負ったのだ。
「男性従業員が機械に落ちてしまった」という通報を受けた救急隊は、直ちに出動。男性の体を引っ張りだそうとしたが、作業はスムーズに進まない。ようやく体を機械から出し終えたのは、事故発生から約2時間後のことだった。
■頭部外傷で死亡
男性は重傷を負いながらもかろうじて生きていたが、頭部にひどい傷を負っていた。救急隊員が応急処置を施した上で近くの病院に搬送したが、男性はその日のうちに息を引き取ったという。
経緯を調べている現地警察は、検視官に提出する報告書の準備を進めており、その一方で労働安全衛生に関する調査にも協力している。なぜこのような事故が起こったのか、安全管理に問題はなかったのかなど、詳しいことは今のところ報じられていない。
■英国でも悲惨なケース
職場で使用する機械に従業員が巻き込まれ、命を落とすケースが後を絶たない。
2018年9月にはイギリスのウルヴァーハンプトンで働いていたデヴィッド・ウィリスさん(当時29)が、木材破砕機の詰まりを解消しようとして機械の内側に転落。そのまま巻き込まれて死亡し、「残念ながら遺体すら回収できない状態だった」と各メディアに伝えられた。
遺族の悲しみは相当なもので、事故から数年経つ今も心は癒えていない。昨年には「今も事故発生当時の苦しみから抜け出せないまま」「デヴィッドは姪の誕生や甥の成長を喜ぶこともできませんでした」と述べ、死を悼んだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)