長谷川博己主演『アンチヒーロー』に野村萬斎の出演決定 脚本に「ここまでやるのかと」
長谷川博己が主演を務める4月期の日曜劇場『アンチヒーロー』に野村萬斎の出演が決定。検事正役として、検察の「正義」を表現する。
■逆転パラドックスエンターテインメント
同ドラマは、有罪率99.9%と言われている日本の刑事裁判で、たとえ犯罪者であるという証拠が完全に揃っていても、無罪を獲得する“アンチ”な弁護士を描くストーリー。
同作では「正義の反対は、本当に悪なのだろうか…?」を視聴者に問いかけ、スピーディーな展開で常識が次々と覆されていく。日常のほんの小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。まさにバタフライエフェクトのような、逆転パラドックスエンターテインメントだ。
■長谷川と4度目の共演
萬斎は同作で、地方検察庁の長である検事正を演じる。先日、東京地検の検察官役での出演が発表された木村佳乃に続く、検察側のキャストだ。
3歳で初舞台を踏み、狂言師として国内外の舞台に出演して普及に貢献してきた萬斎。俳優として映像作品にも多く携わっており、映画『陰陽師』(2001年)や『のぼうの城』(2012年)、『七つの会議』(2019年)などで主演を務めてきた。
長谷川との共演は、萬斎のゴジラ役が話題となった、長谷川主演の『シン・ゴジラ』(2016年)や、舞台『わが魂は輝く水なり』(2008年)、映画『リボルバー・リリー』(2023年)に続き、今作が4度目。日曜劇場を含め、萬斎が同局の連続ドラマに出演するのは今回が初めてとなる。
果たして、長谷川演じる“アンチヒーロー”な弁護士と激しい衝突となるのか、気になるところだ。
■脚本に「ここまでやるのか」
キャストの発表に際し、萬斎と飯田和孝プロデューサーのコメントが到着している。
萬斎:このたび日曜劇場に初めて出演させていただくことになり、今から非常に楽しみで仕方ありません。脚本もここまでやるのかという切り込み方で描かれており、脚本を読んでいるだけでもドキドキする展開で非常に面白いと感じました。
連続ドラマは、毎話毎話放送後に視聴者の皆さんの反応を肌で感じることができるので、そのリアルな反応も今から非常にワクワクしております。
長谷川さんとは以前舞台で共演したことはありますが、ドラマで共演させていただくのは今回初めてですし、長谷川さん演じる弁護士とわたくし演じる検察官が対峙していく姿も本作の見どころでもありますので、ぜひご期待ください。
飯田氏:萬斎さんのクランクインは、先月の静岡ロケでした。そのシーンを見たときに、ドラマ『アンチヒーロー』が、ゆっくりと動き出したように感じました。萬斎さんには、立ち姿、表情、声、体のパーツ一つ一つに、「正義」とされる検察官の意思を確かに注ぎ込んでいただいています。
検察が、この法律ドラマの中で、どのように描かれるのか。それは見方を変えれば、皆さんが勤める会社のようであり、通学する学校のようであり、属するあらゆるコミュニティに通じるようにも感じられるのではないでしょうか。このドラマを通して、是非みなさんご自身の「正義」を探していただければうれしいです。
■ティザー映像
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)