赤ちゃんの遺体を放置した女が逮捕 薬物吸引し自宅トイレで出産
日常的に麻薬を使用していた妊婦の女。意識がもうろうとする中、自宅のトイレで産み落としたわが子の遺体を粗末に扱い、逮捕された。
アメリカで、自宅のトイレで出産した女が死体損壊などの容疑で逮捕された。『10 News』『WLTV 8 News』などが伝えている。
■新生児の遺体見つかる
2月24日午前11時頃、テネシー州警察キングストン署が、ある住宅から「自宅で出産した」との緊急通報を受けた。現場に捜査員らが駆け付けると、住人の女(34)と知人の男性がいたという。
捜査員らが室内に入ると、部屋中に血の痕がついており、女の脚からも血が垂れていた。そして寝室のベッドには、タオルにくるまれた状態の赤ちゃんが置かれているのを発見したそうだ。
■自宅トイレで死産か
すぐに救急隊が呼ばれるも、赤ちゃんは死亡が確認された。出産直後で具合の悪そうな女は、そのまま病院に搬送されたという。
捜査員らが知人男性に事情を聞くと、「女の様子が心配になって家に行った」「彼女はトイレにいて、赤ちゃんを産み落としたところだった」「赤ちゃんを便器から取り上げタオルでくるんだが、泣き声は聞こえなかった」などと話した。
■日常的に麻薬使用
女の回復を待って捜査員らが再度話を聞くと、女は「当時第4子を妊娠中で、8ヶ月ほどの妊婦でした」「私には他3人の子供がいます。しかし親権を持っていないため、子供たちとは同居していません」と話し、養育費を受け取れていないという。
共同親権が一般的なアメリカで女が親権を持たない理由は不明だが、ヘロインやメタンフェタミンなどの麻薬を毎日吸引していたとも供述している。
また出産前にも痛みを和らげるためにヘロインを吸引したことを認め、「トイレに行きたくなって用を足したところ出血しました。そこで意識を失い、気が付いたら出産していました」などと、当時の状況を語っているそうだ。
■死体損壊容疑で逮捕
警察が女の家宅捜査を実施したところ、薬物吸引の道具をはじめ、炙るために使用されたとみられるアルミホイルが見つかった。
時を同じくして赤ちゃんの司法解剖も行われたが、現時点で死因は特定できていない。より詳しい血液検査と細胞検査が必要だという。
現在も捜査中の案件だが、発生から2日後の2月26日、女は新生児の遺体を粗末に扱ったとして、死体損壊容疑で逮捕・起訴された。今後、罪状が追加されるとみられている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)