車ごと崖から122メートル下に転落した男性 鹿を避けようとハンドル操作を誤る
ある男性は運転中、飛び出してきた鹿を避けようと、崖下に転落してしまった。救助されたのは2日後だったという。
動物たちが、道路にいきなり飛び出してくることがある。そんなとき急ブレーキをかけたり、急ハンドルを切るのは非常に危険だ。そんな話題を、アメリカの『People』や『Fox』が報じている。
■車が崖から転落
2月27日の朝8時半頃、アメリカ・カリフォルニア州の高速道路パトロール課に、1本の通報が入った。ビッグサーというエリアからカーメルまでの海岸線において、人物を捜索する依頼だった。
じつは2日前の2月25日午後11時半頃、ある男性が仕事からの帰宅途中にハンドル操作を誤り、車ごと崖に転落してしまったのだ。
高速道路パロール課が捜索を開始すると、崖の中腹で横転している車両を発見。ビッグサー消防署のヘリコプターが、空からの救助を試みた。
■「鹿が飛び出してきた」
車は道路から約122メートルも下に落ちており、レスキュー隊はヘリコプターからロープを垂らし、男性を安全な道路へと運んだ。
男性は聞き取り調査に対し、「運転していたら道路にいきなり鹿が飛び出してきた。避けようとしてハンドル操作を誤り、崖下に転落してしまった」と話している。
その衝撃により男性はサンルーフから放り出されてしまい、中度のケガを負ったため病院で治療を受けたという。
■事故から2日ぶりの救助
ビッグサー消防隊によると、当時ヘリコプターは別の救助に出動しており、要請から約20分後に現場に到着した。
事故現場には崖に下る道がなく、さらに車道からも車を発見しにくかったた。そのため40分後に別の機体もパソロブレスから応援に駆け付け、2機で対応したという。
事故を起こした男性は2日間も落下現場に取り残されていたにもかかわらず、健康状態は安定している模様だ。
■Facebookに称賛の声
高速道路パトロール課が、ヘリコプターからの緊迫した救助の様子を撮影しFacebookで公開したところ、瞬く間に拡散され称賛の言葉が相次いだ。
「上空から見ても、車両がどこにあるか分かりにくいんだね」「海風が強いから救助する方も命がけ」「素晴らしい仕事!」といった感想が寄せられている。
他にも「こんな崖から落ちて助かるなんて、九死に一生」「助かってよかった!」「ここで2日間もよく無事に耐えられたね」など、安堵の声もあがった。
■1台の車が崖から転落
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)