街中で入った謎のWiFi、スマホ画面にギョッとした… 表示された「8文字」で二度驚く
新宿・歌舞伎町を歩いていると勝手に接続した謎のWi-Fi。約40m離れた快活CLUB店舗から接続していることが判明した。
■このWi-Fi、流石に異常すぎる…
1月中旬、記者はSirabee取材班・特殊部隊のフハジン氏と共に、件の横断歩道へ向かう。
「流石にこの距離でWi-Fiは入らないだろ、常識的に考えて」と笑みを浮かべていたフハジン氏だが、40m離れた店舗のWi-Fiが接続されたスマホを見て動揺が隠せない。
前回は記者も不測の事態に動揺してしまったが、今回は件のWi-Fiが「どれほど強力であるか」を落ち着いて検証してみる。
まずはジャブ代わりに、表示の高速性で有名な「阿部寛のホームページ」を開くと、90年代のインターネット黎明期を彷彿とさせるお馴染みのWebページが、1秒と経たずに表示された。
それにしてもこのシンプルなデザイン、実家のような安心感である。
続いては今年1月から放送スタートとなったアニメ『スナックバス江』公式サイトを開くと、こちらも問題なく開けたではないか。その後も最新アニメ、ゲームの公式サイトで実験を繰り返したが、いずれも支障は見られなかった。
■快活Wi-Fi、完全に無敵と判明
もはや「強力」を飛び越え、「異常」の領域に片足を踏み入れているWi-Fiは、ここ数年の間に導入されたものと判明。
その詳細と背景について、快活フロンティア担当者は「2017年ごろより、一般家庭用の『AP』からCisco社製『Meraki』に入替えを開始しました」「理由といたしましては、Wi-Fiの需要が高まってきたため、そして店舗負荷の高い作業を一括で管理できるようにするためです」と説明する。
その後、新型コロナウイルスの発生に伴って「リモートワーク」が主流となり、各コワーキングスペースの需要が高まったことを考えると、正に絶妙なタイミングだ。
やはり快活CLUB設置のWi-Fiには自信があるようで、担当者は「幅広いお客様にご利用頂けるよう、IEEE802.11a、b、g、n、acの各規格に対応しております。一部店舗ではIEEE802.11ax(Wi-Fi6)にも対応しています」「また当社Wi-Fiは、お客様にお選び頂かなくとも、端末に合った最も強い回線を自動的に判断し、繋がるようになっております」と、その強みを明かす。
なお、テレビ局関係者の中には「快活CLUBに度々お世話になっている」人物も少なくない模様。
とあるテレビ局関係者からは「ロケで撮影をした後、素材(映像)をすぐに送信しないといけない場合は、快活CLUBを利用します。(ネットカフェ、コワーキングスペースで)一番回線が早くて安定しているので、編集前の映像といった重たいデータも問題なく送信でき、とても助かっています」とのコメントが寄せられていたのだった。
その他店舗内でのWi-Fi利用のシチュエーションについて、快活フロンティア担当者は「ビジネス利用・モバイル機器での接続が多いです」「また、ゲーム機を持ち込んでのダウンロードにご利用される方もいらっしゃいます。古い規格にも対応しているため、まれにニンテンドーDSやPSP(プレイステーション・ポータブル)を接続されるお客様もいらっしゃいます」とも説明する。
古い規格のハードウェアは、その規格に合った回線でないと繋がらないため「往年の名ハード」を愛する人にとって、快活CLUBは重要な拠点となり得るのだ。
その強力さに納得がいき、読者諸君もその信頼度がさらに高まったことだろう。しかし、今回はあくまで「検証」として店外でのWi-Fi接続を試みたが、本来は意図して行なうべき行為ではない点だけ、明記しておく。
実際、過去にも「入店せず、店頭で長時間座り込みのうえでWi-Fiを使用する」といった行為が散見され、通行人に迷惑が及ぶ事態もあったそうだ。
快活フロンティア担当者は「以前こういったトラブルが多かったため、Wi-Fiパスワードの変更周期を短くするといった対応をとった経緯もございます」と、表情を曇らせる。
今後、こうしたマナー違反が増加した場合、さらなる厳しい措置がとられる可能性は十分考えられるだろう。「自動で接続される」のは不可抗力だが、決して悪用しないよう心がけてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)