搭乗客が大量の鼻血と吐血により飛行機内で死亡 「誰もが恐怖で悲鳴を…」と同乗者
タイを出発した飛行機内で、搭乗客が大量の血を鼻と口から吹き出し、意識を失ったという。
このたびある飛行機内で、男性が大量の鼻血と吐血をし、亡くなっていたことが分かった。アメリカの『NEW YORK POST』や『People』が報じている。
■離陸前から体調不良だった男性
8日の午後11時過ぎ、ドイツ人男性(63)がタイのスワンナプーム国際空港からドイツに向かうルフトハンザ航空の飛行機に搭乗した。
同じ便に乗っていた看護師のカリン・ミスウェルダーさんは、搭乗後に間もなくして男性が冷や汗をかき、呼吸が異常に速い様子であることに気が付いたという。
カリンさんはメディアの取材に対し、「彼の奥さんが『フライトに間に合わないと思い、走って来た』と話しており、それが原因なのかなと思っていました」と明かしている。
■突然の吐血
離陸後、離れた席からしばらく男性を観察していたカリンさんだったが、状態が良くなる気配がなかったため、客室乗務員に「医者を呼び掛けて診てもらったほうが…」と訴えた。
対応した若い男性客室乗務員が男性搭乗客の元に行き「体調はどうですか?」と聞くと、「大丈夫ですよ」と返事をしていた。ところが客室乗務員が男性を落ち着かせるためにカモミールティーを用意すると、男性は突然血を吐いてしまったという。
■口と鼻から大量の血が…
さらに血は口と鼻からも大量に吹き出し、飛行機内の壁にべったりと付くほどに。カリンさんは「まるでホラー映画のようで、機内の誰もが恐怖で叫んでいました」と話している。
その後に意識を失った男性に、客室乗務員は30分ほど応急処置や人工呼吸を試みたものの、死亡が確認された。
男性の死亡をキャプテンがアナウンスすると飛行機内は一気に静まり返り、遺体はギャレーへと運ばれて、飛行機はタイへ引き返した。
■航空会社が声明を発表
カリンさんは「離陸前から体調不良を起こしていたのに、なぜキャプテンは離陸したのか」と疑問を抱き、「看護師として、私もできることがあったのでは」と後悔しているという。
搭乗客らは2時間ほど空港で待機を余儀なくされたが、香港経由ドイツ行きの便に振り替えられたそうだ。
航空会社の広報担当者は「乗務員の懸命な応急処置も虚しく、残念ながら男性は亡くなりました」と声明を発表。さらに「私たちの思いは、亡くなったお客様の親族にあります。 また、この便の搭乗客の皆様にご迷惑をおかけしたことを遺憾に思います」と述べた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)
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