増え続ける「子供の花粉症」どうすればいい? 専門家に聞くと驚きの事実が
意外に親が気づかない子供の花粉症、適切な対策を医師に聞いてみた。
提供:ロート製薬
2024/02/21 14:00
■子供の花粉症に親が気づかないことが多い
しかし、そんな中で意外と気にされていないのが「子供の花粉症」である。ロート製薬の調査によると、花粉症の子を持つ親の30.9%が把握していなかった「症状」があり、51.8%が把握していなかった「日常生活への影響」があることが判明。
さらに同社が2014年に実施した調査と比較すると、自分の子どもが花粉症と感じている親は約10ポイント増えていることもわかった。
記者も小学生の子供を持つ親なので、とても気になる調査結果。半数以上の子供が花粉症により子供の日常生活に支障が出ているとは予想もしなかった…。
■小学生に話を聞くと…
そこで記者の娘に話を聞いてみても「じつはけっこう目がかゆいことがある。ひどいときは黒板がちょっと見づらいこともあるよ」と言われたため、アレルギー検査をするとスギ花粉の反応があるとの結果が。
また、その他にも学校で花粉症かもしれないと思うことを聞くと「体育の授業や後の授業で目をこすったりくしゃみをする子がいる」、「学童保育(共働き世帯の子どもを放課後や長期休み中に預かる施設)で外遊びをすると花粉症でつらいのでずっと中で遊んでいる子がいる」、「人数はわからないけど花粉症だなって思う子はけっこういる」など、親が気づくのが難しい状況で子供が花粉症に悩んでいることも判明。そんなに子供が花粉症に悩んでいたなんて…と驚いてしまった。
ロート製薬が花粉症の小学生1,000人に取った調査でも、32.1%が「とても辛い」と回答しているなど、親の想像以上に花粉症が子供に与えている影響は深刻なようだ。
子供は花粉症の症状が多少あっても元気に動くため、親が気づかない場合も多いので仕方がないかもしれないが、できれば花粉のシーズンであっても健やかに勉強も遊びも頑張ってほしいもの。
では、いったいどのような対策を花粉のシーズンにすれば良いのだろうか? 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 理事長を務める大久保 公裕医師に話を聞くと、驚きの回答があった。
■専門家に対策を聞いてみた
「花粉症の子供が増えたことは、調査以外でも実感しています。理由については以前と比べると、今の子どもたちは外で遊ぶことが減ったため、細菌に触れる機会も減り免疫が変化し、本来は害がない花粉に免疫反応を起こしていることが考えられます。また、子供は風邪をひくこともよくあるので、親が花粉症に気づかないことは仕方ないと思います。
では、子供の花粉症対策として親が実際にどのようなケアをしてあげれば良いのかというと、とくに『目のかゆみ』は自分でケアすることが難しく、目をこすって悪化させてしまう場合もあります。また、大人用だと子供には刺激が強すぎる可能性もあるため、子供用の自分でもさしやすい目薬を選んであげることは重要です」
子供の花粉症が増えていることが調査だけでなく、医師からのコメントからわかるとは驚き。このような状況を考えると、親が考えている以上に目薬など子供の花粉ケアについても、さらにしっかり考えなければならないのかもしれない。
大久保公裕
略歴:
日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学分野教授
日本医科大学医学部耳鼻咽喉科教授
1978年駒場東邦高等学校卒業。1984年、日本医科大学卒業。1988年、同大学院卒業
。1989年より米国国立衛生研究所NIHアレルギー疾患部門へ留学し、1991年帰国
。1993年、日本医科大学耳鼻咽喉科講師、医局長、准教授を経て、2010年より現職。
日本アレルギー協会理事、日本耳鼻咽喉科代議員、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感
染症学会理事、奥田記念花粉症学等学術顕彰財団理事長、NPO花粉症鼻副鼻腔炎治療
推進会理事長
専門領域:鼻科学、アレルギー学、鼻科手術
■花粉のピークを迎える前に対策を
そんな中でご紹介したいのが、「ロート アルガード こどもクリア」。しみにくい処方設計で防腐剤無添加、どんな角度でも差しやすいフリーアングルノズルを採用しており、自分でもさしやすく処方も子供向けに作られた目薬だ。近くのドラッグストアで買えるのもありがたい。花粉のシーズンがピークを迎える前に、ぜひいまから対策をしっかりしておこう。
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(取材・文/Sirabee編集部)