末期がんで余命わずかの男性が「幼い娘に動画を残したい」 助言とアイデアが集まる
最愛の娘は、まだ4歳。その成長を見届けることなく死ぬ運命にあることを知った父親が、娘に残すための動画を撮影することを思いついた。
死ぬことはつらくない。ただ娘との別れは耐え難い。そんな思いに揺れる父親が、残された時間を使って娘に愛溢れる贈り物を残そうと考えている。
■末期がんを患う父親
海外で暮らす男性は肝臓がん宣告を受け、すでに末期の状態であることを医師に告げられた。その後に状態は急速に悪化し、余命はわずか数ヶ月になったという。
これまで一生懸命支えてくれた妻との間には、4歳になったばかりの娘もいる。娘は「パパは病気」と理解しているが、間もなく死ぬことは分かっていない。生まれてからずっと溺愛してきた男性にとって、娘に別れを告げることは容易ではなかった。
■つらすぎる現実
男性は死が迫っていることは受け入れたし、死ぬことを怖いともまったく思っていない。ただ「幼い娘を残して死ぬ」という現実だけは、今もなお受け入れがたい。
妻は娘を立派に育ててくれるに違いない。男性と妻の家族も、協力を惜しまないだろう。だが父親である自分は、成長を見届けることができない。娘が学校を卒業する姿、結婚して誰かの妻になる姿、その後に母になるだろう様子も見られないのだ。
連れて行ってあげたい場所はたくさんあったし、楽しい思い出をたくさん作るはずだったのに、それが叶う前に自分は死ぬという現実に、男性は打ちのめされている。
■映像を残すことに
自分がどんなに娘を愛しているのか覚えていてほしい男性は、動画を撮影して娘に残したいと考えている。男性は10代の頃に父親を亡くしており、今では声も思い出せないが、動画さえあれば娘は男性の声を忘れずにすむ。
後悔はたくさんあるが、楽しいこともいっぱいあった…。男性がこの複雑な気持ちをネット掲示板『Reddit』に投稿したところ、多くのユーザーがコメントを寄せた。
■「笑い声も残して」という声
複数のユーザーが、「1日に何度でもいい。ビデオジャーナルを残してあげて」「娘さんの誕生日を祝う動画もいいと思う」「写真とビデオをたくさん撮って。写真は印刷して、裏に直筆メッセージを添えてほしい」「笑い声や歌声も残してあげて」とアイデアを書き込んだ。
またユーザーらは、マイケル・キートン主演の映画『マイ・ライフ』を見るように提案している。同作は末期がんの男性が妻のお腹の子にビデオを残すというストーリーで、日本でも1994年に公開され多くの映画ファンに支持された。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)