今年の景気や収入は昨年と比べてどうなる? 40代以下では楽観派が悲観派を上回る
今年の景気や収入は昨年と比較してどうなりそうか。若い世代には期待している人も多いようで。
資源高や国際紛争、内外の金利差などさまざまな要因による円安が続き、昨年から身近なものの値上げが続いている。大企業では賃上げも進んでいるが、中小企業などではまだそこまで拡がっていないかもしれない。
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■春闘にも期待だが
これから始まる春闘においてはより大きな賃上げも期待され、政府も賃金上昇を後押ししているが、収入が上がらないと家計はインフレに耐えられない。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大も昨年5月からは感染症法上の分類が引き下げられ、世間の様子もだいぶ元通りになっている。世間は、収入や身の回りの景気について、昨年と比べてどのように感じているのだろうか。
■「悪くなる」がやや多い
Sirabee編集部が、1月9〜11日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「収入や景気について昨年との比較」について調査したところ、「かなり良くなる」と答えた人は5.0%。
「やや良くなる」が22.1%で、3割弱が「良くなる」と考えていることがわかった。一方、「やや悪くなる」は18.3%。「かなり悪くなる」は11.9%で、「悪くなる」と考えているいる人のほうがわずかに多い。
また、最も多い回答は「変わらない」の42.8%だった。
■若い世代には希望も
全体としてはやや悲観的な傾向が強かったが、世代によっても意識差があるようだ。40代以下では5%以上が「昨年よりかなり良くなる」と回答。これらの世代では、楽観派が悲観派を上回っている。
最も悲観的だったの60代。「かなり良くなる」は1.7%しかいない一方で、48.2%が「悪くなる」との見通しを回答した。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)