結婚50年の夫婦をレストランが祝福 「伝票を見て思わず涙が…」
末期がんを患う夫と、明るく支える優しい妻。そんなふたりが結婚記念日を祝うためレストランへ行くと、思い出に残る素敵な経験をしたという。
ある夫婦が永遠の愛を誓い合い、50年。それを祝うため入ったレストランで心温まる経験をしていたことを、『The Daily Star』などイギリスのメディアが伝えた。
■記念日を迎える夫婦
イギリス・サウスポートで暮らすポール・モリノーさんと妻のドーンさんは10代の頃に出会い、交際を開始。ゴールイン後は夫婦仲良く暮らし、喧嘩をすることもほとんどなかった。
3人の子供は、全員が立派に成人。ポールさんは体調を崩し末期がん宣告を受けているが、結婚50周年を無事に迎えようとしている。
そこで盛大に祝賀会を開催する予定だが、まずは夫婦だけで静かに祝いたいと考えたふたりは、人気のレストランで食事を楽しむことにした。
■美味しい料理を満喫
店に入ったポールさんとドーンさんは、テーブルに案内してくれた副総支配人のジェームズ・デイヴィスさんと言葉を交わし、心を開いた。
「まもなく結婚50周年を迎えるんですよ」と伝えたところ話に花が咲いたため、馴れ初めや結婚生活、ポールさんの病名と闘病生活についてもジェームズさんに打ち明けた。
その後、ふたりは素晴らしい料理を満喫。食事を終えて代金を支払おうとしたが、伝票に意外なことが書かれていたという。
■伝票を見て思わず感涙
伝票には「結婚記念日、おめでとうございます。店のおごりでございます」と書かれていた。本来なら80ポンド(約1万4,822円)払うはずが、店の善意で無料に。想定外のことに驚いたドーンさんの目に、思わず涙が溢れたそうだ。
ポールさんはすぐにジェームズさんをつかまえて「冗談だよね?」と聞いたが、ジェームズさんは首を横に振り「おふたりの話、そしてご主人の闘病ぶりに胸を打たれました」と述べた。
■「頑張って生きる」と言う夫
ポールさんの余命は、わずか数ヶ月。人生の終わりが近づいていることについては「確かにつらい」と語るが、「だけど、(末期がん宣告も)僕たちは笑い飛ばしていますよ。とにかく精一杯生きたいね」と明るく話す。
楽しみにしている結婚記念日の祝賀会には、さまざまな地域から多くの人がお祝いに駆けつける予定だという。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)