杉村太蔵、「元自民党」が不名誉に? 裏金安倍派議員への離党勧告は無意味とも指摘
裏金問題で、自民党内からも安倍派幹部に離党を求める声が高まっている。だが、杉村太蔵は無意味さを指摘し、「元自民党」という肩書きにも…。
終わりの見えない自民党の裏金問題に、28日生放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で杉村太蔵がコメント。党内から安倍派幹部の離党が求められている件に、元自民党議員として無意味さを指摘した。
■党内から安倍派幹部に離党を求める声
岸田文雄首相自ら岸田派の解散を表明して以降、安倍派、二階派、森山派と、裏金問題で続々と派閥が解散している自民党。現時点では存続している麻生派・茂木派からも、小渕優子議員、青木一彦議員、岩屋毅議員らが離脱を表明するなど、大きく揺れている。
こうした中、裏金疑惑の中でも高額揃いの安倍派幹部に対し、党内で離党を求める声が高まっていることを番組は紹介。茂木敏充幹事長が「自分たちで判断すること」としながらも、「役職停止では済まない」など離党をほのめかしていることも紹介していく。
■離党しても意味がない?
離党勧告は除名に次ぐ重い処分で、2021年には、緊急事態宣言下に深夜まで銀座のクラブに滞在していた3議員がこの処分を受けている。だが、デーブ・スペクターは「離党はあんまり大したペナルティじゃない。復党できるから」などと形骸化を指摘する。
ここで、MCの爆笑問題・田中裕二が「元自民党国会議員の太蔵くん」とコメントを求めると、杉村は「こういうときだけ元自民党って…」と苦笑い。
「こういう流れのときだけしか言わないじゃないですか!」ともツッコんだが、「デーブさんがおっしゃいましたけど、離党勧告しました、離党させましたと。次の選挙で自民党の候補者を立てるのかと?」と疑問を浮かべる。
■「元自民党」の肩書きに…
杉村は続けて「そこまで行くんなら完全に離党ですけど、案外よくやるのは、自民党の候補者を立てないと。で、有権者に選ばれたら『みそぎは済んだ』と」と説明。「これ、伝統的手法ですよね」とも続け、自民党の常套手段である“追加公認”で結局は復党するのではとにらんだ。
その後、話題が岸田首相と麻生太郎党副総裁の主導権争いに移ると、田中はまたしても「さぁ、元自民党の…」と杉村にコメントを振る。これに杉村は「だから、そういうときだけしか言わないじゃないですか『元自民党』って!」とまたもツッコんで、元自民党議員という肩書きが不名誉な様子さえうかがわせた。
■「完全に『劇団自民党』」
この党内抗争について杉村は、「いやでも元自民党ですけどね。何て言うか、完全に『劇団自民党』みたいなもんでね」「完全に派閥の、麻生と岸田さんと菅(義偉)さんの戦いとかに注目するじゃないですか?」とコメント。
「政治資金規正法の改正とか、裏金の実態解明が重要と思いつつも、この劇を見せられちゃいますよね。役者が揃いすぎて」と続け、党内抗争で実効的な議論を有耶無耶にしていると指摘した。また、「僕もかつて子役で出てましたけども」と明かし、スタジオの爆笑をさらっている。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)