奈良公園のタバコのポイ捨て、現地の実情にショック… 「民度低すぎ」ネットで怒りの声
近年、奈良公園ではタバコのポイ捨てが深刻だ。取材を進めると現地の実情が判明し、愕然とするのだった…。
■現地の実態に愕然
「奈良公園ゴミゼロプロジェクト」の担当者によれば、観光客の数とゴミの量は比例しているという。コロナ禍から回復し、観光客が多くなるにつれてゴミの数も増加しているということだ。
担当者は、「タバコの吸殻も増えています。そもそも、奈良公園は世界遺産なので火気厳禁です。園内には灰皿やゴミ箱がありません。ですが、缶ジュースを飲んだ後の缶に吸い殻を入れる人も多く、缶として処理できません」と説明する。
タバコを捨てる人の中には、外国人観光客も多く見受けられるという。担当者は、「アジア圏は屋外で喫煙可能なところもあるのか、公園内で携帯灰皿を持たず、吸い終えたらその場に捨ててしまうこともあります」と、表情を曇らせる。
近年、日本では屋内・屋外共に禁煙エリアが増えているが、外国人観光客の中には自分の国と同じ感覚で吸ってしまう人もいるのだろうか…。
■「言葉が通じない」苦労も…
ゴミのポイ捨てをしないよう英語で呼びかける看板も掲出しているが、なくならないそうだ。「奈良公園ゴミゼロプロジェクト」では月に1回ゴミ拾いをしており、外国人観光客がタバコを捨てる場面に出くわすこともあるという。
ポイ捨ての場に遭遇した際、注意しないのだろうか。こちらの質問に関して、担当者からは「注意すると、逆ギレされてトラブルにつながる恐れもあるため、直接声はかけません。こちらの言葉が通じないと、キツイ言い方に聞こえてしまう可能性もありますからね」という回答が寄せられている。
日本人・外国人問わず、喫煙する際は決められた場所で吸うことを徹底してほしい。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『正直不動産2』(NHK)、『院内警察』(フジテレビ系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)