14歳少年が父母を殺害し妹に重傷負わせる 「侵入者がやった」の嘘通報は通用せず
少年が家族を襲い、「不審者が家に入って逃げた」と通報。現場に駆けつけた保安官補は両親の遺体を発見し、重傷を負った妹を保護した。
「家に不審者が押し入り、僕の家族を襲ったあとピックアップトラックに乗って逃げました」と話した少年。その後の調べで嘘がばれ逮捕されるまでの経緯を、『Fox News』『NBC News』などアメリカのメディアが伝えている。
■少年が通報
2023年12月27日午後、アメリカ・カリフォルニア州フレズノ郡で暮らす少年(14)が、「家に怪我人がいます」「何者かが家に押し入って、両親と妹を襲いました」「侵入者はピックアップトラックに乗って逃走しました」と通報した。
駆けつけた保安官補らが家の中を確認し、少年の父親(37)と母親(37)の遺体を発見。妹(11)は重傷を負っていたため、病院に救急搬送され手術を受けた。
なお弟(7)については無傷だったが、両親が亡くなったことから身内の家に身を寄せた。
■逮捕に踏み切った当局
保安官補らが少年に事情を聞くと、話にはまるで一貫性がない。そのため「侵入者が家族を襲って逃げた」という話は嘘であると判断し、少年の身柄を確保した。
家族を襲う際に少年は複数の凶器を使ったと見られているが、具体的に何を用いたのかなど詳細は報じられていない。犯行動機もまだ分かっていないが、真っ先に襲われたのは妹だったとみられ、それに続いて両親が殺害された可能性が高いと報じられている。
少年は単独で家族を襲ったとみられており、当局は「地域で暮らす人たちに危険が及ぶ可能性はない」と発表している。
■家には銃器なども?
事件を担当する保安官補は「(凶行に及んだ)少年のせいで、幼い子供2名が両親を亡くしてしまいました」と述べた。
また「フレズノ郡の僻地で暮らす人の多くが、銃器やナイフなど(防犯用の)武器を用意する傾向にあるのです」「今回の事件では14歳の少年がそれを使い、非常に暴力的な行為に及んでしまいました」と説明している。
この件で少年が有罪判決を受けた場合、一定の年齢に達するまでフレズノの少年院で暮らすことになるという。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)