病死した母親に伝えられなかった「大好きだよ」 後悔に苦しむ若者に励ましの声
母親とたびたび喧嘩し、心配をかけることも多かった若者。しかし母親の死を経て後悔を募らせ、掲示板で「俺、母さんが大好きだよ」と気持ちを打ち明けた。
長いあいだがんと闘い、亡くなった母親。「もっと一緒にいてあげたら良かった」「ずいぶん心配をかけてしまった」という後悔に苦しむ男性が、母親への気持ちを明かしている。
■母親との永遠の別れ
海外で暮らす男性(19)の母親は、男性が10歳の頃に乳がんを患った。治療を受け一度は元気になったが、3年後に再発し肝臓に転移。その後も闘病を続けたものの、2023年12月8日に息を引き取ったという。
男性の両親は離婚しているため、母親の最期を看取ったのは兄、姉、そして男性の3人だけだった。
■後悔ばかりの毎日
母親を思い出すたび、男性は罪悪感で胸が苦しくなる。もっと一緒にいて思い出を作るべきだったのに、ビデオゲームを優先して母親を蔑ろにした。学校には通ったが、留年して心配をかけてしまったこともある。
口論したときは、心にもないことを言って母親を傷つけた。亡くなる少し前にも言い争いになりひどいことを言ってしまい、今もそれを悔やんでいる。
■心の傷は深く…
「俺、母さんのことが大好きだよ」ともっと言ってあげれば良かったのに、生きているときは言えなかった。体調が悪く苦しんでいたときでさえ、抱きしめるのが精一杯で、特別なことは何ひとつ言っていない。
過去は変えられないのに後悔の念を募らせた男性が、ネット掲示板『Reddit』に、「母さんが大好きだよ」「いなくて寂しい」「こんな自分だけれど、母さんには誇りに思ってほしい」と書き込んだ。
■「親の愛は永遠」という声
子供を持つユーザーは、「大丈夫。あなたのお母さんはあなたを愛し、誇りに思っていたはずです」「不安定な10代の子の世話は、親の務めですもの」「子供を愛するのが親の仕事なの」「母親の愛は永遠です」と書いている。
またあるユーザーは男性と母親の両方を褒め、「あなたはこうやって後悔しているんですもの。お母さんは、あなたを人の気持ちが分かる人に育てたのですね」と励ましを送った。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)