「貧しいから働くしかない」と留年繰り返す男児に救いの手 教師が学費支援へ
10歳なのに、欠席が続くため進級できず小学2年生のまま。学校にも行かず必死に働く男子児童のため、女性教師が立ち上がった。
まだ子供なのに、経済的に苦しい祖母のために働かざるを得ない男子児童。その暮らしぶりに胸を痛めた教師が資金調達を決意したことを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■学校に行けない男児
タイ・コーンケーン県で暮らす小学生Gくん(10)は、やむを得ず学校を欠席する日が多い。行きたい気持ちはあるが、体が弱い祖母を支えるために働かざるを得ないのだ。
祖母は糖尿病、高血圧、さらには心臓肥大とも診断されており、骨の状態も思わしくない。そこでGくんは学校には行かず花輪を売り、わずかな報酬で生活を支えてきた。
ただ、そのせいでGくんは進級できず留年を繰り返しており、今もまだ小学2年生のままだ。
■苦境にショック受けた教師
そんなある日のこと、女性教師が通りで花輪を売るGくんを見かけて声をかけた。話をするうちにGくんは思わず涙を流し、学校に通えない事情を説明。「毎日花輪が売れるまで働かなくちゃいけない」「もうへとへとなんです」と呟いた。
驚いた教師はこの様子を撮影し、ネットで公開。Gくんが学校に通えるようお金を出す予定だと明かし、「Gくんの勤勉さ、才能、人に感謝する心に感心するばかりです」「この子は頑張って働いています。Gくんとおばあちゃんを支援できるよう、ぜひサポートをお願いします」と呼びかけた。
■教師を応援する声
教師の活動について知った人たちからは、「頑張れ」「先生はまるでお母さんのよう」といった声が噴出した。
「Gくんは先生に出会えて本当に幸運だね」「とても素敵な先生。これからも人助けが成功しますように」といったコメントも多数書き込まれている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)