生後10日の新生児を抱き大学卒業式に出席した女性 育児と勉学を諦めない姿に称賛集まる
大学在学中に妊娠が発覚した女性。それでも「どちらも諦めたくない」と勉強に励み、生まれたばかりの新生児を抱き卒業式に出席した。
妊娠・出産を機に、夢ややりたいことを諦めてしまう女性は多い。また、その後は子育てに拘束されてしまいがちだ。そんななか、ある女性の話題が多くの人々に希望を与えていることを、アメリカの『NBC 5 Chicago』やインドの『The Indian EXPRESS』が報じた。
■「子供も勉強も諦めたくない」
ミシガン州トラヴァース・シティに暮らすグレース・シムチャックさん(24)は、少し前までフェリス州立大学で幼児教育を専攻する学生だった。
在学中に妊娠が発覚したものの、「子供も勉強もどちらも諦めない」と引き続き勉学に励むことを決意。2023年12月15日に大学を卒業したのち、18日に帝王切開を予定していたという。
■新生児を抱き卒業式へ
しかし予定が早まり、グレースさんは12月6日に出産。生後10日のアナベルちゃんをガウンに包み、胸に抱きながら卒業式に出席した。
夫のケイレブさんは、大学生として学位を取るまでしっかりとサポートし続けてくれた。夫と両親が見守っていてくれた卒業式で、グレースさんは「皆のおかげで、最後まで勉強を頑張れたんです」と明かしている。
■「お母さんたちの励みになれたら」
子供の頃から教師になる夢を抱いていたグレースさんは今、未就学児を対象にした新人向けのプログラムに携わっている。
「小さい子供たちと過ごすことが大好きで、毎日たくさんの刺激を受けるんです」と話し、今後も長期的な教育分野のキャリアに就くことを楽しみにしているそうだ。
また「出産を機に、仕事や学業を諦めるべきかと、今まさに悩んでいる女性たちに『頑張れば何でもできる。自信を持って』と励ましたいです」と語った。
■「お母さんは最強」
この話題に対し、「お母さんは最強よ!」「ママになったからって、すべてを諦めたらダメだね」といった意見があがっている。
さらに、産後3週間で大学に復帰し勉学と子育てを両立させたという女性からは、「これまでの人生で一番難しいことだったけれど、何でもできると将来子供たちに知ってもらいたい」という思いが寄せられた。
グレースさんの諦めない姿勢は、世の多くの女性に励ましと希望を与えたようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)