体外受精望む兄夫婦に経済援助を求められ拒否 心苦しさ感じる人物に賛同の声続出
「子供がどうしても欲しい。体外受精に必要なお金がないから援助してほしい」と家族に懇願されたら、無理をしてでも助けるべきなのか。
たとえ大事な家族であっても、妊娠や出産にかかるお金まで用意してあげる必要はない。そう考えたネットユーザーが、苦しい気持ちを掲示板に書き込んだ。
■体外受精を望む兄夫婦
海外で暮らすAさんの兄リードさんとその妻ノラさんは、ずっと前から子供を望んでいる。しかしノラさんは10代のころに病気を患い卵巣を摘出したため、子供をもうけるためには卵子提供による体外受精を受けるしかない。
しかも夫婦そろって30代。できれば早いうちにチャレンジしたいが、十分な貯蓄がない。ノラさんには持病があるため、治療費もかかる。困っていることを知った家族と友達がお金を差し出したが、それでもまだ1万ドル(約142万円)ほど足りなかった。
■援助を求められ困惑
保険でもカバーできないためお金を借りようと考えたが、支払い遅延の記録などがあったことからローンの審査は通らなかった。困り果てたリードさんとノラさんはAさんに救いを求め、「助けてほしい」「(貯金がないのなら)代わりに借金してくれないか」と言い出した。
驚いたAさんはノラさんに妹がいることを思い出し、「そちらに頼んだらどうか」と聞いてみたが、「あの子は結婚しているし子供だっている」「独身で子供のいないあなたとは立場が違う」と言われてしまった。
■断ることに決めたものの…
Aさんが借金してお金を差し出したとしても、ノラさんの体外受精が成功するとは限らない。しかも1万ドルは大金だ。
困ったAさんは思い切って断ったというが、今も心のモヤモヤは消えない。「悪いのは自分なのだろうか」と考えたAさんはネット掲示板『Reddit』に投稿し、ユーザーらに判断を委ねた。
■「あなたは悪くない」という声
投稿を読んだユーザーらは、「Aさんは悪くない」と判断。「そもそも体外受精の費用さえないのに、どうやって子供を育てていくのか」「ローンの審査に通らない人にお金を貸してはだめ。審査に通らないのは、それなりの理由があるから」「養子ではだめなのかな」といったコメントも書き込まれている。
また「1万ドルではなく、他の家族と同じ額のお金をあげる方法もある」といったアイデアも寄せられているが、ほとんどのユーザーは援助しないというAさんの判断を「正しい」と考えたようだ。
・合わせて読みたい→体外受精で望まない男児を妊娠 産後うつを患った同性カップルが病院を提訴へ
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)