新制度「走る距離に応じボーナス額を決める」を定めた会社 従業員の健康維持に期待
「従業員が元気でなければ、会社を維持し運営していくことはできない」と考えたある会長が、従業員の運動量に応じてボーナス額を変えるアイデアを思いついた。
頑張って体を動かす従業員には、高いボーナスと靴の支給も。思い切った制度を考えついた会社について、『UNILAD』『New York Post』など海外メディアが伝えている。
■新しいボーナス制度
中国・広東省にある製紙会社が、珍しい制度を取り入れることを決めた。各従業員が毎月どれぐらい体を動かしているかを確認し、そのマイル数に応じてボーナスを支給する予定だというのだ。
毎月少なくとも62マイル(約99.8キロ)走った従業員には、月収の130%に相当する年間ボーナスを支給する。その半分をクリアした従業員には、月収に相当する年間ボーナスを出す予定だという。その一方で、目標を下回った従業員はボーナスの額を引き下げられる。
■会長の熱い思い
「私のビジネスは、従業員の健康があって成り立つのです」と語る会長のリンさんは、3年以上かけて従業員の運動習慣改善を目指し、運動量によってボーナスの額を変える方法を思いついた。
リンさんの会社で働く従業員約100名は、今後はアプリを利用して、走ったり歩いたりしたマイル数を記録することになる。
■靴を贈るケースも
体をせっせと動かして健康維持に努めてほしいリンさんは、6ヶ月連続で 31 マイルを記録した従業員には、新しいランニングシューズを贈呈する予定だ。
リンさんによると、この新たなボーナス制度は従業員にも好評だという。ある従業員は匿名でメディアの取材に応じ、「体を動かすだけではありません。頑張ればお金もいただけるのですから、まさに一石二鳥ですよ」と述べている。
■「車椅子の人は?」の声も
高く評価されているという同制度だが、中国のSNSには「従業員に長距離ランナーになることを要求する気か」といったコメントも、多数書き込まれた。
アメリカのメディアもこの制度を紹介しているが、内容について知った人たちからは「グッドアイデア」「こういう制度があれば肥満の人が減る」という声が噴出。その一方で「車椅子の従業員はどうなるのか」といった疑問もあがっている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)