アイナ・ジ・エンド、『さよならマエストロ』主題歌 温かく切ない極上のミドルバラード
14日スタートの日曜劇場『さよならマエストロ』の主題歌に、アイナ・ジ・エンドの新曲「宝者」が決定。温かな雰囲気の中にある切なさがドラマとマッチした1曲となっている。
BiSHの元メンバーで歌手のアイナ・ジ・エンドの新曲「宝者」が、あす14日よる9時にスタートする、西島秀俊と芦田愛菜共演の日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)の主題歌に決まった。
■親子の絆と人生の再生
同ドラマは、20代の頃から海外で活躍していた才能ある指揮者(マエストロ)ながら、“ある事件”をきっかけに家族が離れていき、音楽界からも距離を置いていた夏目俊平(西島)と、音楽を嫌い、父と決別していた娘・響(芦田)が、廃団寸前の市民オーケストラを立て直すと共に、親と子の絆と人生を再生していくヒューマンドラマだ。
西島と芦田のほか、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空、石田ゆり子、淵上泰史、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二、西田敏行らが出演することが発表されている。
■極上のミドルバラード
その主題歌となるのは、アイナ・ジ・エンドが自ら作詞・作曲を手がけ、音楽プロデューサー・河野圭氏が編曲を担当した新曲「宝者」。
温かい雰囲気の中にあるどこか切ない表現が、ドラマのストーリーとマッチした極上のミドルバラードに仕上がっている。
楽曲にちりばめられた「ありがとう」や「さよなら」といったストレートな表現や、キャッチーなメロディラインにも注目だ。
■今までにないほどまっすぐに
主題歌の決定に際し、アイナ・ジ・エンドと、ドラマの企画プロデュースを担当する東仲恵吾氏のコメントが到着している。
―――主題歌に起用されたことについて率直な感想をお聞かせください。
アイナ:初めて台本を少し読ませていただいたときに、文字で読んでいるのに音が聞こえてくるかのように鮮明に心に入ってきました。とてもワクワクしたのを覚えています。自分にも、できることを精一杯努めたい! と思いました。
―――楽曲の聴きどころ・コンセプト・楽曲内容などについてお聞かせください。
アイナ:軽快なテンポで、自分史上今までにないほどまっすぐ歌うことを意識しました。編曲はお世話になっている河野圭さんでストリングスがとても美しいです。奇を衒わずしっかり心に届くことを、音色でも声色でも考えました。
ありがとうとさよなら。出会いと旅立ち。人はこれを繰り返して生きていくんだなぁと改めて自分も考えさせられました。そんなテーマで綴りました。“大切な宝者”を思い浮かべて聴いていただけたら幸せです。
最初に、別の2曲のデモ曲を送りましたが、もう1曲トライすることになり、もがくように制作にのめりこみました。そしてこの“宝物”が生まれました。撮影だけじゃなくて、音楽にも真摯に向き合い沢山のやり取りをしてくださった日曜劇場のチームの方々の情熱を心から尊敬しております。
■優しくて力強い応援歌
―――アイナ・ジ・エンドさんを起用した経緯は?
東仲氏:本作は音楽が大きなテーマの一つです。その中で、唯一無二の声と表現力を持っていて、どんな楽曲でもアイナさんにしか歌えない色に染めていく彼女が奏でる“音楽”をお願いしたいと思いました。
また、この作品は父と娘の確執と再生を描いていきます。ただ、確執といっても本音で嫌い合っているわけではない、すごく繊細で切ない心情なのですが、アイナさんなら切なさと救いを見事に歌い上げてくれると感じていました。
私自身も、BiSH時代に彼女が歌い上げた「beautifulさ」にものすごく救われました。そんなアイナさんに本作をより彩ってもらうことができて光栄です。
―――楽曲を聞いた率直な感想は?
東仲氏:楽曲を聞かせてもらって感じたことは、娘から父への言い表せないくらいの溢れる愛に満ちた曲ということでした。ただ、愛といっても幸せなことだけじゃなくて、切なかったり悲しかったり、そういう喜怒哀楽がすべて詰め込まれた上で、最後に背中を押してくれる優しくて力強い応援歌だと感じました。
―――ドラマの見どころは?
東仲氏:本作の大きな見どころは不器用な親子と、廃団寸前のオーケストラが再生していくところです。その再生していく過程で、一人では無理でも力を合わせればできることもある、ということを描いています。ぜひお楽しみください。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)