新婚の夫と出産後の妻にがんが発覚 闘病と育児に立ち向かうカップル
幸せな新婚生活になるはずが…。夫ががんを発症し、第一子出産後に妻までがんが発覚。不運に立ち向かうカップルが、注目を集めている。
10代に知り合っていた二人が、数年後にFacebookで再会。ゴールインして幸せな新婚生活を送るも夫にがんが見つかり、さらに第一子誕生後に妻もがんに侵されていたことが発覚した。
治療の経済負担から募金活動も行っている夫婦のストーリーを、『The Independent』がレポートした。
■ゲームで意気投合
マットさん(42)とローラさん(38)は、1999年にオンラインチャットを通じて知り合い、ゲーム好きが高じて意気投合した。当時まだ10代だった二人は、良好な友達関係を続けていたという。
大人になってしばらく音信不通になっていたが、2007年にローラさんがFacebookでマットさんにコンタクトを取ったことから、二人は交際を開始。めでたくゴールインすることになった。
二人が結婚式を計画していたのは、新型コロナウイルスが蔓延していた2021年。マットさんらはパンデミックの影響を考え、この年の結婚式は延期することにしていた。
■繰り返す謎の腹痛
2021年のクリスマス、すでに妊娠がわかっていたローラさんらは、幸せいっぱいのホリデーを過ごす予定だった。
ところが夕食を終えたマットさんを突然の腹痛が襲い、まっすぐ立っていられなくなり、前かがみの状態になって嘔吐。この腹痛は4、5日続いたのち、3ヶ月ほどで普通の状態に戻っていた。
マットさんが最初に診察を受けたのは消化器専門医で、過敏性腸症候群という病気の可能性を示唆されたという。ところがしばらくしてまた発作が起こり、救急車で病院に運ばれた。そこでMRI検査を受けたところ、希少なタイプの胃がんが見つかったのだという。
■夫婦ともにがんが発覚
がんと立ち向かう意味でも、マットさんとローラさんは延期していた結婚式を決行することにし、アメリカ・ラスベガスで永遠の愛を誓った。
そしてローラさんは昨年5月、無事に第一子となる女児を出産した。ところが出産後に咳が止まらず、高熱が出る日々が続いた。診断した医師らは産後の体調不良と告げていたが、最終的にX線検査で胸腔内に15センチほどの腫瘍が見つかったそうだ。
これがステージ3に達するリンパ腫だと判明し、ローラさんは血液のがんに侵されていたことがわかった。
イギリスに住んでいる二人は、がんの治療費が高額なため、ローンの支払いが滞り家を失うのではないかという不安を抱えているという。そこでローラさんの母親は、治療費や育児資金の助けになればと「GoFundMe」にページを立ち上げ、寄付を募っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)