ブルドックソースの容器に“異変” 54年ぶりリニューアルの舞台裏が最高すぎる…
ブルドックソースの容器が四角から丸い形になったことが話題に。リニューアルに至った経緯を取材した。
とんかつやお好み焼き、焼きそばなどに欠かせないブルドックソース。ブルドッグのイラストが描かれた容器は、老若男女問わず親しまれている。
ネット上では、そんなブルドックソースの「ある部分」の変化が話題を呼んでいて…。
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■容器の変化が話題に
ことの発端は、昨年12月に投稿されたあるX(旧:ツイッター)ユーザーのポストだった。内容としては、ブルドックソースの容器が丸形に変わったというもの。
ブルドックソースは1969年から独特の四角い形状のソースを販売してきた。「ブルドックソース」と聞いて、ブルドッグのイラストと共に四角いキャップ、四角いボトルのシルエットを思い浮かべる人も多いことだろう。
調べたところ、23年9月から同社のウスターソース、中濃ソース、とんかつソースは順次新しいものに切り替わっている。時間が経つにつれ、スーパーで新しい容器を目にする機会が増え、注目を集めたのだろう。
■変貌ぶりに驚く人続出
54年ぶりに容器の形状が一新されたことはネット上でも話題に。
「こいつ、丸くなりやがって…」「子どもの頃からコレだったから驚き」「初めて見たときちょっとした衝撃を受けた」「なん…だと……!?」など、その変貌ぶりに驚く人が続出。
余談だが、30代の記者も幼い頃、ブルドックソースの四角いキャップを開ける際の「カポッ」という心地よい音を楽しみにしていた。それだけに、容器の形が変わったことは衝撃的だった。
なぜ、従来の四角から丸い形状にしたのだろうか。同商品の販売元であるブルドックソース株式会社に取材したところ、リニューアルの舞台裏が明らかになったのだ…。
■54年ぶりリニューアルの舞台裏
長年、多くの人に愛されてきたブルドックソースだが、独特の形状には様々な意見があったようだ。
ブルドックソース株式会社の担当者は、変更した経緯に関して、「『キャップがソースで汚れる』『中栓が固くて開けにくい』『キャップが滑って開けにくい』といったお客様の声にお応えし、誰もが使いやすい容器にリニューアルしました。愛され続けてきたおいしさはそのままに開けやすく、持ちやすく、使いやすい容器になっています」と話す。
容器の形ばかり目がいきがちだが、キャップ、ボトル、ラベルもリニューアルしたという。担当者は、「キャップは従来の中栓をなくし、ワンタッチで開封できるようにし、液だれ、液汚れしにくく液量が調整しやすくなっています。また、ボトルは手にフィットするようにくびれを入れて持ちやすく、ミシン目の入ったシュリンクラベルで分別もしやすくなりました」と、新容器の利点を説明する。
あらゆる面で従来のものよりパワーアップしていると言えよう。
■ネット上での反響に対しては…
担当者によれば、容器のプラスチック使用量を20%削減し、ボトルにリサイクルPETを使用するなど環境面への配慮や大さじ1杯15ml(約18g)あたりの栄養成分表示、おすすめレシピ掲載サイトへのQRコード追加…といった細部の変更もされているという。
ブルドックソースのリニューアルがネット上で注目を集めていることに関して、担当者からは「『四角い方が不自由さも含めて良かった』『丸い方が持ちやすい』など、様々なご感想・ご意見をいただいておりますが、どちらのご意見も大変ありがたく、今後の商品づくりやプロモーション活動に活かしていきたいと思っております。また、『量が少なくなった?』と言われておりますが、容量は変更しておりません」という回答が寄せられている。
お馴染みだった形が変わり、まだ慣れない人もいるかもしれないが、キャップの開けやすさを評価する声も多い。取材の最後に、担当者から「自然の恵み(野菜・果実)を活かした味わいはそのままにホッとするおいしさをお届けしてまいります。新しいボトルもどうぞ宜しくお願いいたします」という力強いコメントが得られたのが印象的だった。
これからも、ブルドックソースはたくさんの人を笑顔にさせてくれるに違いない。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)