「犬は人間を意図的に笑わせていた」と判明 研究結果に納得する飼い主が続出
このたび「犬は飼い主を意図的に笑わせている」といった研究結果が発表がされた。また犬の脳は、飼い主のポジティブな感情の声に、より多くの反応を示すという。
犬は人間の最も古い「親友」と言われ、その歴史は数万年前にも遡るという。そんな犬の新たな研究結果が話題になっていることを、『The Wildest』や『Indiatimes』などの海外メディアが報じた。
■「犬は飼い主を意図的に笑わせる」
7日、ペットに関するさまざまな研究を行っている組織「petlabco」が、TikTokに動画を投稿。「犬は飼い主の感情を敏感に読み取り、意図的に笑わせてくれている」と明言した。
ハンガリー・ブダペストにあるエトヴェシュ・ロラン大学のヴェロニカ・コノック氏が発表していた、『犬と人間の感情的コミュニケーション』という論文からの引用だそうだ。
■犬は人間の声のトーンを察知
コノック氏は論文のなかで、「犬は飼い主の声のトーンによって感情を理解し、それに応じて反応している」と述べている。
実験では、飼い主が嬉しそうな声で餌を与えた時に比べ、怒った声で与えた時のほうが食べるペースが遅いことが判明したという。
また、ポジティブな感情は記憶力をも高めるとのこと。犬には、飼い主の笑っている表情のほうが記憶に残りやすいことも分かったそうだ。
■脳はポジティブな音により反応
飼い主が落ち込んでいる時や泣いていることに気づいた愛犬が、「ずっと寄り添っていてくれた」といった体験談は多い。それは、犬が人間の感情を敏感に察知していることに他ならないという。
さらに別の研究者であるアティラ・アンディクスさんは、犬の脳が人間の騒音にどのように反応するかという実験を繰り返した。
すると犬の脳のある領域は、人間が放つ怒鳴り声や泣き声といったネガティブな音より、笑い声などポジティブな音を聞いた時に、より多くの活動を示すことが分かったそうだ。
■「コメディアンより面白い」
これらの実験結果は、飼い主が幸せな気持ちで日々を過ごしているほうが、犬にとってもストレスがなく、より快適に過ごせることを証明していると言えるだろう。
動画のコメント欄には、飼い主たちから「犬に顔を舐められて笑うと、もっと激しく舐められる。そのせいだったのか」「つまらないコメディアンよりうちの犬の方が面白い」といった納得する声が寄せられた。
また動画では「もし、あなたの犬があなたを懸命に喜ばせようとしていたら、それは単なる偶然でないことを忘れないでください」とも述べられている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)