高島屋ぐちゃぐちゃケーキに第2の異変、一体何が… 3歳児のファインプレーに称賛の嵐
高島屋の崩れたクリスマスケーキが波紋を呼んでいる中、問題のケーキをアレンジしたオリジナルケーキが誕生。その内容が「素晴らしい」と話題を呼んでいる。
■「偶然」が生んだファインプレーに感動
噂の高島屋のケーキ、なんと友人が「例のやつだったww」って当たったらしいんだけど。
振り切って3歳の息子さんに自由にデコらせたらしくて、到着時よりやばくなってたwwwアラザンとかチョコスプレーかけ放題とか子供の夢詰まってるwww pic.twitter.com/BZS9lZUxMh
— 馬場ふゆか@薬剤師経営者 (@akarimochi_ba) December 24, 2023
ケーキを受け取る前の状況について、Aさんは「元々、息子にケーキを少しデコらせてあげようと思っていたので、トッピングや飾りを買っていました」「当初の予定では生クリームの部分にパラパラとアラザンをかけたり、息子が選んだピックを数本ケーキに乗せる程度のイメージをしていました」と振り返る。
そんな「万全のデコり体制」で届いたのが、問題のクリスマスケーキ…というワケなのだ。
Aさんは「崩れたケーキを見たときは『グチャグチャでどうしよう…』と困りましたが、幼児を連れて再度ケーキを買いに出かけるのも大変ですし『酷いのは見た目だけで、味は美味しいケーキのはず』と考えました」と、ケーキを受け取った際の心境について語る。
その後は高島屋に連絡したところ、非常に丁寧な返金対応の説明を受け、その際に「返品交換が不要である」「ケーキを食べてしまっても良い」という2点を確認。かくして、ケーキデコレーション計画が実施されたのだ。
なお、当初は「ほどほど上品に飾るつもり」だったそうだが、「ここまできたら自由に飾り付けしてもらおう!」と、我が子の自主性を尊重するスタイルに変更。デコレーション類を袋のまま全て子供の前に並べ、好きに飾り付けをさせたという。
■それにしてもこの親子、ノリノリである
楽しそうにケーキをデコる我が子を見て、Aさんは思わず「子供の頃、ケーキやクッキーのアラザントッピングをするの楽しかったなぁ…」と、エモい気分になったという。
見事に完成した世界にひとつだけのクリスマスケーキはアラザンやドライフルーツたっぷりで、かなり独特な食感に。Aさんは「ふわふわした食感の部分に一度も当たりませんでした(笑)」と、笑顔で振り返っている。
また、今回の1件について「息子がまだ小さく、『崩れたケーキ』にショックを受ける年齢でなかったのは不幸中の幸いでした」「崩れて届かなければこの『全部乗せケーキ』はできませんでしたし、3歳でなければ、はちゃめちゃなケーキにはならなかったと思うので、これはこれで一生に一度の思い出になりました」とのコメントを寄せてくれたのが、非常に印象的であった。
取材に際し、高島屋や製造元を責めるような発言は一度もなく、今回のハプニングを心から楽しめたのだろう。そんなAさん一家の幸せそうな姿を受けたポスト投稿主のポストがXで広く拡散され、多くの人々に温かい気持ちが広がっていった…と考えると、非常に感慨深いものがある。
あまりに「パワー系」すぎるケーキを見て、Aさん一家の体調を心配した人もいるかと思うが「家族全員、元気にしています」とのこと。
何事も上手くいくとは限らないのが人生。自分の力ではどうにもならない出来事に遭遇した際はクヨクヨせず、Aさんの一家のように「前向きに楽しむ」工夫をしてみよう。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)