高島屋ケーキ騒動、崩れた原因「凍っていなかった可能性」も一体なぜ… パティシエ考察に「さすがプロ」の声
オンラインで販売されたクリスマスケーキが崩れて届いた騒動で、苦情が900件に達している中、パティシエの有賀弘隆氏がプロ目線からこの騒動を解説している。
パティシエの有賀弘隆氏が25日、YouTubeチャンネル『パティシエ有賀の製菓学校』を更新。百貨店大手の高島屋がオンラインで販売したクリスマスケーキが、崩れた状態で購入者に届いていた騒動について解説した。
■苦情は900件に
問題となったケーキは、横浜市のフランス料理店が監修し、埼玉県の菓子メーカーが製造・冷凍して配送された。
報道によると、このケーキは約2,900個の注文を受け、22日から25日にかけて配送されたが、23日より「ケーキが崩れていた」との苦情が届き、25日午後8時までの時点で約900件に達しているという。
SNSでも、購入した人が箱の中で崩れている状態のケーキの画像を投稿し、大きな波紋を呼んでいた。
■製造キャパオーバーが問題?
有賀氏は、パティシエの視点からこの騒動について考察。投稿されていた販売時の商品、見本の画像と、実際に届いたケーキの画像を比較し、飾られているイチゴの量が少ない、クリームの絞り方も違うなど、クオリティが下がっている印象があると話す。
写真を見る限り、機械製造ではなく手作業で行われており、手数が多くかなり手間のかかるケーキを2,900個も製造したことから「製造キャパオーバーになっていたことが原因だと思います」とし、製造スケジュールに問題があったと推測。
■凍っていなかった可能性
2,900個ものケーキをクリスマス間際に製造することはできないため、数ヶ月前から製造しなければならない。そのため、「製造元が製造能力以上に予約を受けてしまい、製造キャパを超えて、冷凍する時間がなくて、作ったものを冷凍庫に入れたが、実際には凍っていなかったんじゃないかなと思います」とも。
凍っていない状態のケーキが配送業者に引き渡され、冷凍状態のものとして扱われて配送されたため、届いた時点で崩れていたのではないかと語る。