「トラウマがあり遺体が怖い」と夫の葬儀を欠席した妻 義母らに責められ苦悩
子供時代の出来事がトラウマとなり、遺体に強い恐怖を感じるようになった女性。それを知る夫には「俺の葬儀には出なくていい」と言われていたが、義母らは理解してくれなかった。
夫の葬儀に行かなかったせいで義母らの逆鱗に触れた女性が、「無理をしてでも出席したほうが良かったのでしょうか」と、ネット掲示板に書き込んだ。
■急死した夫
海外で暮らす女性(63)の夫(64)が、つい先日亡くなった。糖尿病の合併症による突然の体調悪化が原因の急死だった。
夫ともうけた子供4人は結婚しており、遠方で暮らしている。それでも全員が夫の葬儀に出席することを決めたが、葬儀が苦手な女性だけは「どうしても欠席したい」と考えた。
■子供時代の怖い思い出
女性が「葬儀が苦手」と感じたのは、まだ幼い頃のことだ。母親は精神的に不安定で、女性を連れて他人の葬儀に顔を出すことがあり、女性はそのたびに遺体を目の当たりにして、底知れない恐怖に震えたのだ。
遺体や葬儀は嫌いという思いを知っていた夫からは、「俺の葬儀に君は出なくていい。自分なりの方法で死を悼んでくれ」と言われていた。それを思い出した女性は子供たちにも経緯を伝え、理解を得たうえで葬儀欠席を決めた。
■葬儀欠席でトラブルに
葬儀終了後、女性のもとに義母を含む夫側の家族からメールが続々と届いた。そのどれもが、女性が葬儀を欠席したことを批判するものだった。
「子供たちははるばる遠方から帰省して葬儀に出席したのに、あなただけが欠席した」「夫に対して無礼ではないか」「あなたはわがまま。夫を本当に愛していたのか」という内容だ。
そんなメールを読んでショックを受けた女性がネット掲示板『Reddit』に投稿し、「我慢して出席すべきだったのでしょうか」と問いかけた。
■「悪くない」という意見が多数
女性の投稿を読んだユーザーらは、「あなたは悪くない」と判断。「ご主人もお子さんたちもあなたのトラウマを理解していたのだから、行く必要はなかったと思う」「義母らこそ無礼だ」と書き込んだ。
またあるユーザーは、葬儀を望まなかった実父の死を回顧。「家族で食事を楽しむだけで十分」「葬儀も墓も不要」と言われていたため火葬だけで済ませたというが、「父方の親族が腹を立て、勝手に葬儀を執り行い墓を建ててしまった」と明かしている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)