森で巨大なクマに顎を噛みちぎられた男性 「近くにいた人が無事で良かった」
森で体長3メートル近い巨大なクマに遭遇した60代の男性が、「俺じゃなかったらハイカーたちが被害に遭っていたかも」と語った。
いきなり目の前に現れたクマに襲われ、重傷を負った男性。「襲われたのが俺で良かったと思う」と話していることを、『Fox News』などアメリカのメディアが伝えた。
■クマに遭遇した男性
9月8日、アメリカ・モンタナ州の森に入ったルディ・ノーランダーさん(61)が、恐ろしい目に遭った。ある親子が仕留めた鹿を捜してあげようと考え森を歩いていたところ、体長約2メートル74センチの超巨大なクマに遭遇したのだ。
驚いたルディさんは、すぐにクマよけスプレーをかけようとしたが失敗し、銃で撃とうと考えたが、これもうまくいかなかった。そして焦るルディさんに、クマは容赦なく襲いかかったという。
■「自分で良かった」
ルディさんはクマが逃げたあと救出されたものの、顎を噛みちぎられるなどしたため、歯や顎の再建手術を受けるはめになった。
今も痛みがあるというが、「(鹿を捜しに行ったのが)俺じゃなかったら、森にいた親子が襲われていたかもしれない」「現地にはハイカーもいたけれど、俺より年を食ってた」「(俺が襲われなければ)全員殺されていたかもしれない」などと語った。
当局も森に入り調べを進めたが、ルディさんを襲ったクマを発見することはできなかったようだ。
■過去にも巨大なクマに遭遇
ルディさんは、過去に何度も超巨大なクマに遭遇したことがあるという。1988年には家の周辺に異様に大きなクマが出没しうろつくようになったため、さまざまな方法を試し追い払おうとしたが、失敗してしまった。
困ったルディさんが岩を拾って投げつけたところ、事態は一変。クマは恐れをなして逃げていったそうだ。
■「まるでランボー」
「右に一歩でも移動していれば、木の陰に隠れることができたのかもしれないね」「次は予備の銃も持って行くかもな」と語るルディさんは、恐ろしい目に遭ったにもかかわらず森へ行く意欲は失っていない。
娘のアシュリーさんもルディさんの言葉に思わず声をあげて笑い、「あたかもランボーのように振る舞うんでしょうね」と続けた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)