『蝸牛被』を何と読む? その名前は食事をする様子から付けられたというが…

樹液をエサとし、その羽根は退化して飛ぶことはできないという。

2023/12/10 04:15

オサムシとも呼ばれる「蝸牛被」は、ある有名な漫画家のペンネームの由来にもなったという。


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■「蝸牛被」は何と読む?

Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「蝸牛被」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で55.1%の人が「まいまいかぶり」、44.9%の人が「やどかり」と読むと回した。

まいまいかぶり

「まいまいかぶり」と読む人は男性が42.2%で女性が47.5%。「やどかり」と読む人は、男性が57.8、女性は52.5%という結果に。

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■正しくは「まいまいかぶり」

「蝸牛被」の正しい読み方は、「まいまいかぶり」。オサムシ科オサムシ亜科に分類される昆虫の1種で、体長は3cm~7cm程度。カタツムリを食べることで知られているが、夏にはカブトムシやクワガタなどと一緒に樹液に集まる姿が見られることもある。

日本の固有種で珍しい虫ではないが、最近では見かけることが少なくなったと言われている。羽が退化して飛ぶことができないため移動性が低く、地域によってたくさんの亜種が存在するのも特徴の1つだ。

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■手塚治虫さんのペンネームの由来に

その名は、カタツムリ(マイマイ)の殻に頭を突っ込んで食べる様子がまるでマイマイを被っているように見えたことに由来すると言われている。

ちなみに、オサムシは漫画家・手塚治虫さんのペンネームの由来となったことでも知られており、手塚少年とオサムシの交流を描いた「オサムとムサシ」というアニメが作られているそうだ。

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■「やどかり」の漢字は「宿借、寄居虫」

「やどかり」は漢字で「宿借、寄居虫」と書く。十脚目ヤドカリ上科の中で貝殻を背負って生活する甲殻類を指す名称とされている。エビやカニと同じ十脚目だが、貝殻等に体を収めるために体型が変形していったようだ。

一部地域では食用にされることもあるそう。柔らかい腹の部分を味噌汁の具にしたり、焼いたり、刺身にしたりするそうで、ヤドカリを食べた後に水を飲むと甘く感じられることから、「アマガニ」と呼ぶ地域もあるという。

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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年6月29日~2023年7月3日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)

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