民泊サービスで盗撮被害が続出 セキュリティ会社が隠しカメラ発見方法を伝授
民泊サービスのAirbnbで、隠しカメラの盗撮事件が増加。今年被害に遭ったカップルは、訴訟を起こしている。
アメリカ・サンフランシスコに拠点を置く民宿サービス「Airbnb」を利用した客が、隠しカメラで盗撮被害に遭う事件が多発しているという。
この事態を受け、カメラを発見するコツをレクチャーした動画が話題になっている。『The Independent』がレポートした。
■契約した部屋に隠しカメラ
民泊サービス「Airbnb」を介して、アパートを契約したというイアンさん(41)が、ソファのすき間に仕込まれた小型カメラを発見。X(旧・ツイッター)に「プライバシーの大きな損害に思えます」と投稿した。
近年、Airbnbが提供する物件に隠しカメラが取り付けられていたという事案が、増加傾向にあるという。今年10月にも新婚旅行で利用した中国のカップルが、寝室のベッドに向けられたカメラを、コンセント内で発見。警察が介入する事態となった。
■約1,100万円の訴訟に…
また昨年8月に利用したカップルも同様の被害に遭い、訴訟に発展している。2人はバケーションレンタルでアメリカ・メリーランド州のとある物件に滞在。ベッドに横になって映画を楽しんでいたところ、天井に火災探知機が2つあることに気付いたという。
それらはベッドの真上に一つと部屋の隅に一つ設置されており、近づいてみるとレンズのようなものが見えたため、隠しカメラだとわかったそうだ。さらにシャワールームにもあったという。
警察の調べで、同じユニットの地下の部屋にも隠しカメラが見つかっており、2人はAirbnbの所有者を相手に7万5,000ドル(約1,100万円)の訴訟を起こした。
■カメラ発見方法を伝授
セキュリティ会社Advanced Sweatingは、盗撮被害を防ぐためにカメラを発見するコツを動画で紹介している。同社によると、犯罪心理からシャワールームや寝室にカメラを仕掛ける盗撮者が多いという。
そこで簡単な発見方法の一つに、携帯電話などで暗くした部屋を照らし、レンズが反射するかどうかを確認する手があるのだとか。この方法を鏡で試すことで、万が一マジックミラーであれば、光によって空洞になった反対側がわかるそうだ。
またネット接続を要するIPカメラならば、スキャナーで検知できる。プロ仕様でなくとも検出器を40から50ポンド(約7,000円~9,000円)で購入できるため、安全のためには投資する価値があるとコメントしている。