『ブギウギ』趣里・スズ子が歌唱した独特な歌詞が話題 「伏字のまま歌うとは思わなかった」驚きの声

7日放送の朝ドラ『ブギウギ』で、主人公・スズ子が歌った「大空の弟」が大反響。その歌詞と共に、趣里の圧巻の演技も話題となっている。

趣里

7日放送のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』にて、女優・趣里演じる主人公・スズ子が、戦死した弟への思いを込めた「大空の弟」を歌唱。伏字だらけという異例の歌詞を歌い上げたシーンが、X(旧・ツイッター)でも反響を呼んでいる。


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■戦死した弟を思い歌い上げる

弟・六郎の戦死の知らせを受け、歌をうまく歌うことができなくなったスズ子だったが、作曲家・羽鳥(草彅剛)による「大空の弟」を音楽会で歌うことに。

スズ子は「どこにどうしているのやら いつも○○ ○部隊 ○○方面 ○○隊 ○○○ばかりなり ○○○ではわからない」と歌い上げ、ステージに崩れ落ちるようにして泣いた。

ドラマ公式Xでは、「『大空の弟』は当時の歌唱音源や映像が残っていません。そのため、幻の曲と言われていました。現存するのは楽譜のみ。それも見つかったのは2019年のことでした。今回はできるだけ楽譜に忠実に再現してみました」と解説した。

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■実際の歌詞も伏字

この「大空の弟」は、羽鳥のモデルとなった作曲家・服部良一さんが作詞・作曲を手がけた実在の曲で、スズ子のモデルである笠置シヅ子さんが、戦死した愛弟への思いを込めて歌った。

長く曲名だけが伝わっていたが、2019年に服部家の所蔵庫で楽譜が見つかった。不明な部分も多く、カタカナで記された実際の歌詞も「マルマルキチニテ」と伏字となっている。

NHKアーカイブスの公式Xによると、当時は部隊名や派遣先などは軍事上の秘密に当たるとして、ニュース報道でも「○○基地」と伏せて伝えられていたという。

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■「伏字のまま歌うとは」驚きの声

伏字ばかりの歌詞がそのまま歌われたことから、Xでも「大空の弟」など関連ワードがトレンド入り。

視聴者からは、「『大空の弟』に伏字があるとは聞いていたが、伏字のまま歌うとは思わなかった。なるほど、伏字であることが時局だし、伏字だから共有されるのだ」「〇〇〇と伏字で歌い上げる意味よ…」「この時代に、この歌詞に伏字を揶揄してる、服部良一すごいな。だからこそ、世に出てなかったのかもしれない」「一見、戦意高揚の軍事歌謡でありながら、笠置シヅ子の、福来スズ子の『悲しみ』がストレートに伝わってくる」と驚きの声が寄せられた。

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■服部さんの孫も「魂で歌ってくれた」

また、曲を見事に歌い上げた趣里の演技に、「あれだけ涙を流しながらもしっかり歌ってた」「久しぶりに朝ドラ見てボロ泣き」「圧巻の回! 号泣しました」「ブギウギで大泣き。趣里さん素晴らしい演技力」「この幻の曲を歌い上げるための趣里さん! って思った!」と感動する人が続出。

服部さんの孫・服部朋子氏も「これはもう、魂で歌ってくれた趣里ちゃんとスタッフのみなさんに感謝」とつづっている。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ

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