35年前の缶コーヒー、その商品名に目を疑う… 日本人の約9割が「知らなかった」と判明
大人気缶コーヒーブランド・BOSS。30年以上前にはWESTという「先輩缶コーヒー」が存在したのをご存知だろうか。
冬の相棒といえば缶コーヒー。寒さの厳しい通勤時間や、疲れが溜まる夕方、気づけば缶コーヒーが隣で支えてくれていた…という経験はないだろうか。
なお、そんな缶コーヒーを代表するブランド・BOSSに「先輩コーヒー」が存在することを、日本人の約9割が知らなかった模様。
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■今年で発売から31年
パイプを咥えた、ダンディな男性のマークが目印のBOSS。「缶コーヒー」と聞いて、BOSSを即座に連想する人は多いことだろう。
BOSSを展開する「サントリー食品インターナショナル株式会社」は、同ブランドの歩みについて「1992年の発売以来、『働く人の相棒』として、多くのお客様にご愛飲頂いております」「人々の働き方が変わっても『働く人の相棒』として、働く人々に寄り添う存在であるべく缶コーヒーに留まらず、2017年に『クラフトボス』を発売するなど、時代や働き方に応じた提案を続け、成長を続けています」と語ってくれた。
そんな長い歴史を持つBOSSだが、じつは「前身となる缶コーヒー」が存在するのだ。
■こちらも「4文字」だが…
Sirabee編集部では以前、全国の10〜60代の男女808名を対象として『WEST』という名前の缶コーヒーの認知度調査を実施したことが。その結果「知っている」と回答したのは、全体のわずか13.4%と判明したのだ。
そう、じつはこちらのWESTこそ、BOSSの前身に当たる「先輩缶コーヒーブランド」なのである。
同ブランドは1987年(昭和62年)より発売されたもので、サントリー担当者は「当社は1975年(昭和50年)から缶コーヒー開発に取り組んでおり、BOSS発売まで試行錯誤する期間が続きます」「その中で『WEST』というブランドは、当時力を入れていた自動販売機事業の活性化を目的に注力して発売いたしました」と、その歴史を振り返っている。
発売後の反響・売れ行きは決して悪くなかったのだが、サントリーは「競合他社の商品へのライバル意識」や「より多くのユーザーの元へ届けたいという思い」のもと、新たなブランドの立ち上げを決断。
そして92年、前出の「働く人の相棒」をコンセプトにして、今日まで愛される『ボス スーパーブレンド』が誕生したのだ。
■「直撃世代」の回答は…
ちなみに前出の調査結果を性別・年代別に見ると、50代から認知度が急増。特に50代男性の割合が大きく、3割以上が「知っている」と回答していたのだ。
こうした回答傾向を受け、サントリー担当者は「30年以上も前の商品であるにも関わらず、多くの方がまだ覚えてくださっている事実にびっくりすると共に、嬉しく思っています」と、笑顔を見せる。
そして「発売当時に社会人として働かれており、缶コーヒーを愛飲されていた方にとって印象に残るブランドになれていたのでは…と思います」とのコメントを寄せてくれたのだ。
冬の寒さがグッと強まり、ホットドリンクの温もりが身に染みる今日この頃。そんな日はぜひ、BOSSの缶コーヒーでリフレッシュしてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ 取材協力/サントリー食品インターナショナル)
対象:全国10代~60代男女808名 (有効回答数)