カレーメシ、電子レンジ→湯かけに変わったのはなぜ… 日清食品が明かす理由が最高
電子レンジ→お湯を注ぐ方式になったカレーメシ。調理方法を変えた理由を日清食品に聞いてみると…。
お湯を注ぐだけで、ビーフの旨味と野菜の甘み、スパイスの効いたカレーができる──。「日清カレーメシ」はお手軽で本格的なカレーが食べられる人気商品だ。
ネット上では、発売当時と比べたカレーメシの「変化」が注目を集めていて…。
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■当初はレンジで加熱する方式だった
ことの発端は、10月下旬に投稿されたあるX(旧ツイッター)ユーザーのポスト。内容としては、カレーメシの作り方が変わったことでより食べやすくなったというもの。
カレーメシの前身は、2013年9月に発売された「日清カップカレーライス」。こちらは、水を注ぎ入れた後に電子レンジで加熱する方式を採用していた。
16年の商品リニューアルでカップヌードルと同じ湯かけ方式にしたところ、年間売り上げがそれまでの2倍に。「バターチキン」「キーマカレー」「シーフード」など、味のバリエーションも増え、現在も多くの人に親しまれている。
■ネット上でも称賛の声相次ぐ
レンジから湯かけ方式になって7年経つが、Xの投稿を機に改めて調理法が変わったことが話題に。
ネット上では、「災害時や電気インフラの弱い所でも食べられるし、熱湯を注ぐ方が良いかも」「オフィスでは昼休みにレンジが渋滞するのを見越してのあえてのお湯戦略か」「カップ食品を食べる機会って電子レンジが使えない環境の方が多いのでは?」「お湯調理のメリットが大きすぎる」など、この方式を評価する声があがっている。
なぜ、調理法を変えたのか。カレーメシの販売元である日清食品ホールディングスに話を聞いた。
■調理方法を変えた理由を聞いた
日清食品の広報担当者は、調理方法を変えた経緯に関して、「電子レンジはどこにでもあるわけではなく、熱湯で調理するほうが簡便です。また、カップ麺がよく食べられる日本では、お客さまにも湯かけ調理に馴染みがあることが理由です。お湯さえあれば調理できることで、“食シーン”が一気に広がり、お取り扱いいただける店舗も多くなると考えました」と話す。
屋外で仕事をする人もコンビニでお湯を注げば、現場に戻って食べられる。調理法の変更に合わせて、中身も変えた点があるそうだ。
広報担当者からは、「カレーのルゥを顆粒から固形に変更しました。その結果、スパイス本来の風味や素材のうまみが感じられる本格的な味わいを実現できました。また、お米自体の加工工程も全面的に見直し、湯戻りしやすくしつつも、ふっくらした食感にしています」という回答が寄せられている。あの独特のとろみも人気の理由の一つだろう。
■「場所を選ばずに食べられる」
湯かけ方式にした翌年の17年には、月刊誌『日経トレンディ』の「ヒット商品ベスト 30」に入賞し、日本食糧新聞社の『食品ヒット大賞』で「優秀ヒット賞」にも選ばれた。この方式が定着し、根強い人気を誇っている。
広報担当者も、「ご家庭やオフィス、アウトドアなど、場所を選ばずさまざまな場面でお召し上がりいただけるようになりました。キャンプや登山でご利用いただく方も増えてきていると感じています」と笑顔を見せる。
これからも、お手軽で美味しいカレーメシはたくさんの人を笑顔にさせることだろう。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)