釣り用の矢が14歳少年の額を直撃し脳に達する 重傷を負うも手術は成功
30センチもある釣り用の矢が、少年の額を直撃。脳に達する深い傷を負っていた。
自分で持っていた矢が額に刺さったのか、それとも仲間が誤って当ててしまったのか。恐ろしい経験をした少年が救われるまでの経緯を、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■額に矢が刺さった少年
タイ・ナコーンラーチャシーマーで暮らす住民が、ひどい怪我を負って苦しんでいるチャヤトーンくん(14)を発見。慌てて状態を確認したところ、額に長い矢が突き刺さっていた。
呼吸も困難な様子だったことから、住民らはただちに通報。現場に急行した救急隊がチャヤトーンくんを保護し、近くの病院に搬送した。
しかし状態が予想以上に悪かったため、チャヤトーンくんは専門医がいる別の病院に移り、手術を受けることになった。
■手術は成功したが…
チャヤトーンくんの額に深く突き刺さっていたのは釣り用の矢で、長さは約30センチ。医師はとりあえず額から飛び出している部分を切除し、CT検査を行って治療をどのように進めるか慎重にプランを練った。
その後に手術を行った医師によると、矢は脳に達していたという。手術はうまくいきチャヤトーンくんの状態は安定しているというが、矢が汚れていたことからまだ安心はできない。今後しばらくは医師らが状態を細かく確認し、チャヤトーンくんの回復を見守ることになった。
矢がなぜチャヤトーンくんの額に当たったのかなど、詳細はまだ分かっていない。
■過去にも重大事故
このようなケースは比較的まれではあるが、過去に何度か報告されている。
昨年は同じくタイの男性(30)がラヨーンで釣りを楽しんでいたなか、銛が頬を直撃し貫通。脳に損傷がなかったこともあり、命を落とすことはなかった。
また2019年には、サケーオで暮らす男性の左目を釣り用の矢が直撃。救急搬送されたと伝えられたが、その後どうなったかは伏せられた。
日本でも釣り中の事故はたびたび発生しており、とりわけ海中転落事故などの多さが指摘されている。また釣り針が近くにいる人の顔面などに刺さるといった事例も、珍しくないようだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)