“仙台名物”になったマーボー焼きそばの知られざる秘話 地元民「違和感あった」そのワケは…
宮城・仙台名物とされるマーボー焼きそばの発祥について驚くべき秘話が…。『あさイチ』の特集を見た地元民からは「すごい努力」との声が上がっている。
きょう22日あさ放送の『あさイチ』(NHK)では「晩秋の宮城 うまいもの巡り」として、仙台のソウルフード「マーボー焼きそば」の紹介とともに、地元名物となった意外な秘話が明かされた。
■“仙台名物”にざわつく地元民
マーボー焼きそばとは、宮城県内の中華料理店32店舗で提供されているご当地中華で、揚げ焼きにした中華麺に麻婆豆腐餡をかけたもの。
他県から食べに訪れる人もいるほど親しまれているご当地グルメだが、地元民からは「ソウルフードって言われてるけど一度も食べたことないや」「そんなのお土産でも見たことない」「宮城県民だけど食べたことないし、気づいたらいた、って感覚だよ、アイツは」といった疑問や指摘の声あがり、「マーボー焼きそば」が一時トレンド入りした。
番組では、そんなマーボー焼きそばが名物となったきっかけについて放送。じつはこのメニュー、以前は1日に1食出るかどうかという“知る人ぞ知る裏メニュー”だったとのこと。
■名物になったきっかけ
11年ほど前にあるテレビ番組が取材に訪れた際、このメニューに興味を持ったディレクターから、「仙台のご当地グルメ」として取り上げたいと依頼が。
このとき、仙台の人は皆食べているのかと尋ねられた店主は「いや、多分食べてない…」と間違いがないように説明したというが、放送では“仙台市民が熱愛するマーボー焼きそば”という風に紹介されてしまったそう。
すると翌日から店には行列ができ、売上にも大きな変化が。ここに可能性を感じ、「本物のご当地グルメにしたい」と中華料理店の仲間とイベントなどで猛アピールをした結果、仙台市民に“そこそこ知られる”名物になったようだ。
■「すごい努力」「納得」
この意外な経緯に地元民からは「そうなんだよ、地元民はみんな違和感あったんだよな〜笑」「宮城のマーボー焼きそば、東京のテレビ局が勝手に名物扱いしたってのを見て納得。あれ見たとき『何それ知らん』だったもんなぁ」「当時の放送見ていたけど『こんなもの仙台に無いわ』って思ったもん」などと納得の声が。
また「地元のお店が繁盛したなら良かったとするか」「逆手に取って名物にしたのはすごい努力だと思う。実際美味しいし」と結果オーライに捉える人もいた。
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(文/Sirabee 編集部・今井のか)