小学生が放流したボトルメールが26年後に発見 アメリカ東海岸からフランスへ
90年代に放流したボトルメールが大西洋を渡り、フランスで発見。小学生が理科の実験で流したものだった。
フランスの海岸でゴミを掃除していた男性が、26年前にアメリカ東海岸マサチューセッツ州の小学生が書いたボトルメールを発見した。『NBCニュース』と『UPI』が報じている。
■授業で放流したボトル
1997年10月、マサチューセッツ州サンドウィッチのオークリッジ・スクールの小学5年生だったベンジャミン・ライオンズさんは、フレデリック・J・ヘミラさんが担当する理科クラスの課題でメッセージを書いた。
海流に関する科学プロジェクトのために生徒たちが書いたメッセージは、ヘミラさんの友人である船長が瓶に入れ、ケープ・コッド沖で放流したという。
■手紙がフランスで発見
それから26年が経過した今年8月、フランス西部の大西洋に面した都市であるレ・サーブル・ドロンヌに住むユベール・エリオーさん(71)が、海岸のゴミを掃除をする際に大西洋を渡ったベンジャミンさんのボトルメッセージを発見。オークリッジ・スクールへ返送した。
同校のブランディ・クリフォード副校長は、「私たちは、卒業生のベンジャミンさんのボトルに入った手紙を受け取りました」「あちこち彼を探しましたが、今のところ見つけることができませんでした」と語った。
発見者のユベールさんは、「ボトルはワックスでしっかりと密封されていて、開けるのにとても苦労しました」と手紙に綴ってきたという。
■生徒から声届く
地元メディア『NBC10ボストン』は、ベンジャミンさんの捜索を州外に拡大し、最終的に彼の家族を突き止めた。
家族は「ベンジャミンは仕事の関係で、現在の詳細についてはコメントできない」としながらも、ベンジャミンさんから「子供たちが海や海流について学べるのは素晴らしいこと。このような記事を読むのは楽しいし、多くの人が関心を持ってくれて嬉しい」とメッセージを託されたという。
オークリッジ・スクールのスタッフたちは、このプロジェクトを現在も継続している。また学校はユベールさんに返事を書き、心のこもった対応に感謝している。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)