羽生結弦、離婚に追い込んだ週刊誌の「過激取材」 結婚相手の素性が流出した理由は…
羽生結弦の離婚発表の裏にあった週刊誌の「過激取材」。この報道姿勢には、関係者からも怒りの声があがっていて…。
「私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした」──。17日、プロフィギュアスケーターの羽生結弦が、8月に結婚した一般女性と離婚したことを発表。マスコミによる「過激取材」があったことを明かし、物議を醸している。
なぜ、羽生の結婚をめぐる報道はここまで過熱したのか──。
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■離婚発表の裏にあった「過激取材」
羽生は、今年8月に一般女性との結婚を発表。それから約3ヶ月足らずの17日、羽生の事務所スタッフの公式X(旧ツイッター)で、離婚したことを明かしたのだ。
同日のポストには、羽生本人のメッセージも掲出された。羽生は結婚生活に関して、「互いを心から尊敬し、大切にしていく覚悟をもって結婚いたしました」と振り返っている。ただ、「一般人であるお相手、その親族や関係者の方々、そして私の親族、関係者に対しても、ひぼう中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています」「そんな生活の中でお相手は家から一歩も出られない状況が続いていても私を守るために行動してくれました」など、マスコミの「過激取材」があったことを告白。
ネット上では、一部週刊誌に対する批判の声があがっている。
■結婚相手の詳細が報じられたきっかけ
8月の結婚発表時点では、羽生のパートナーの年齢や職業等の詳細な情報は公表されず、ベールに包まれていた。なぜ、結婚相手の情報が流出したのか。
ある芸能事務所関係者が語る。「9月16日の『週刊女性PRIME』が相手の女性について報じましたが、一般人ということもあり、名前は伏せていました。ですが、9月19日に山口県の地方紙『日刊新周南』が、女性の本名や顔写真を掲載したんです。彼女が山口県出身ということもあり、祝福したかったのかもしれませんが、SNS等で女性のプロフィールが拡散される事態に。この報道をきっかけに、週刊誌も彼女の本名を報じるようになり、ヒートアップした印象です」(芸能事務所関係者)。
■週刊誌の取材が「過激化」した理由
一部週刊誌では、女性が自宅付近を歩く様子や仕事に向かう様子が写真付きで報じられた。なぜ、羽生の結婚相手に関する報道はこれほど過熱したのか。
前出の芸能事務所関係者は、「週刊誌は、テレビや新聞、ネットで報じられていない情報を取材し、記事にします。羽生さんはどの週刊誌でも取り上げると反響が大きいため、結婚相手の情報は何としても掲載したかったはずです。結婚発表直後は、どのマスコミも相手の情報はキャッチできていませんでしたが、それが『日刊新周南』の報道で判明したことで各週刊誌が独自の情報を求め、羽生さんや女性の自宅、実家などを取材するようになってしまったんです」と話す。
こうした「過激取材」によって、羽生の心は蝕まれていったのだろう。
■関係者からも怒りの声
前出の芸能事務所関係者は、一連の週刊誌の報道姿勢に憤りを見せる。
「相手の女性は過去に芸能活動をしていたそうですが、現在は引退しています。そうした事情を鑑みると、名前や写真は伏せるべきだったはずです。一つの媒体がそうした情報を掲載したことで、『◯◯が書いているからウチも書こう』というスタンスになったのかもしれませんが、ネット社会の今、一度報じられた内容は一生残り続けます。こうしたメディアの横並び体質は改善するべきではないでしょうか」(前出・芸能事務所関係者)。
本来であれば、大切な人との結婚生活を謳歌するはずだった羽生。平穏な生活が壊されたことは残念でならない。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)