AIロボットのCEO誕生に危機感を抱く人々 「今後もますます仕事が奪われていく」
ラム酒の有名ブランドである企業が、AIロボットをCEOとして就任させた。各界のAI進出に、危機感を抱く人々は多いようだ。
人間が行ってきたあらゆる仕事を、今や機械やロボットが淡々とこなす時代になってきた。「自分の仕事もいずれAIに奪われるのか…」と不安を感じる人が多い今、なんとAIロボットのCEOが誕生したという。
アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『Mirror』が報じている。
■ロボットの新CEOを紹介
ラム酒の有名ブランドとして100年以上の歴史を誇る、コロンビア最古の蒸留所であるディクタドール。ここが最近、企業の新たな顔として「ミカ」という名の女性CEOの就任を発表した。
これは同社とハンソン・ロボティクス社による共同プロジェクトで、なんと彼女はAIロボットだ。
企業が紹介したビデオのなかで、ミカは「高度な人工知能と機械学習のアルゴリズムを使えば、迅速かつ正確にデータドリブンすることができる」と述べている。
■問題処理にかなりの時差か
しかし『FOX Business』のローレン・シモネッティさんは、「受けた質問を処理して返事をするまでに、かなりの遅れが生じている」と指摘した。
これに対し、ハンソン・ロボティクスのCEOデヴィッド・ハンソンさんは「AIが本当に安全で本当に優れたものになるためには、彼らに人間を気遣うことを教えなければいけないと、強く感じています」と明かしている。
さらに「それをいかに人間らしく表現できるかが重要になってくる」として、今後のAI化における課題を述べた。
■世間の人々も驚き
AIロボットのCEO就任に対し、世間の人々は驚きを隠せないようで、大きな反響が寄せられている。
ある人は「機械だとしても思いやりを持って接することが大事だと思う」とする一方で、「単なるロボット。尊重も尊敬も必要ない」と考える人もいる。
■「仕事がどんどん奪われていく」
また「今後はロボットに扱われるようになるのか…」「いろいろな物が機械化していくけれど、ついにここまできたか」とショックを受ける人も多数。ほとんどの人たちが、この先もより多くの仕事がAIに奪われていくことを懸念しているようだ。
つい先日にはアメリカのジョー・バイデン大統領が、AIの進出や危険から国民を守るため、企業に対して国家安全保障のリスクを政府と共有するようにと、発令していた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)