オリックス続々と仮契約 ドラフト4位の堀柊那「ケガをしない身体をしっかり作りたい」【週刊バファローズ】
日本シリーズを終えたオリックスは、高知・高知東部野球場で秋季キャンプを行っているが、ドラフトで指名された選手の仮契約も順調に進んでいる。
13日には神戸市内で、ドラフト4位で指名した報徳学園の堀柊那捕手との仮契約を締結した。契約金は4,000万円、年俸は500万円(いずれも推定)、背番号は後日開かれる新入団合同会見で発表される見込みだ。
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■伸びしろ期待大の堀柊那
堀は昨年のセンバツ甲子園で、5試合に出場し、20打数8安打の好成績で同校を準優勝に導いている。
担当した下山真二スカウトは「フットワークの良さと強肩を活かした守備力が持ち味の捕手。向上心が高く、主将としてチームをけん引するキャプテンシーも魅力で、伸びしろを大きく感じさせる好素材」と堀を高評価。
早くもファンからの期待も大きい。
■「アピールポイントは肩の強さ」
仮契約を済ませた堀。
「仮契約を終えて、早くオリックスのユニフォームを着て、プロ野球選手として練習をしたいという気持ちになりました。自分のアピールポイントは肩の強さです。一日でも早く一軍の試合に出場できるように、まずはケガをしない身体をしっかりと作りたいと思います。将来的には、日本を代表するようなキャッチャーになれるようにがんばります」と高校時代はケガとも戦って来ただけに、まずはプロでも通用する頑丈な身体作りから始めていきたいようだ。
■課題は若い捕手の育成
オリックスの捕手事情は、現在行われている秋季キャンプで高卒2年目の池田陵真が、外野から捕手にコンバートすべく、キャッチャーマスクを被り練習中。
ファームの正捕手だった大卒2年目の福永奨はオーストラリアで開催するウインターリーグに参加してスキルを磨く。石川亮はベンチでも欠かせない存在として来季も戦力になるだろう。
首位打者を獲得した頓宮裕真は一塁手への固定が予想されており、今季チームの両輪として三連覇に貢献した森友哉、そしてFA権を行使せず残留を決めた若月健矢の2トップを軸に、3番手の座を石川、福永、そして堀、さらには育成で、今季はファームでマスクを被る機会が多かった大卒1年目の村上喬一朗らが競っていくことになるだろう。
若い捕手の育成はチームにとっても課題のひとつなだけに、堀にかかる期待は大きい。
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)