コンセント穴に挿さった謎の物体、恐ろしい正体に目を疑う 「死にかけた」という経験者も…
幼い子供がいる家庭で発見された、思わずゾッとする光景。コンセント穴に刺さった「驚きの物体」に注目が集まっている。
■「大人には気付けない」盲点あった
子供の行動はやばい。。、
一部には、コンセントカバーつけてたけど。。。家全体やらなあなぁ。。。 pic.twitter.com/dzdffrUljB— 黒河優介(YusukeKurokawa) (@wotakuro) October 26, 2023
ポスト投稿主・黒河さんには2歳8ヶ月になる長男と、7ヶ月になる次男(取材のあった10月末時点)がいるという。今回の光景は、長男がプレ幼稚園に出かけている際、次男と留守番をしている間に見つけたもの。
子供の手が届きやすい場所ではコンセントカバーを使用しているが、今回USBケーブルが発見されたのは、付近にルームサイクルマシンや本棚が置かれた見通しの悪い場所。
そのためコンセントカバーは未使用だったのだが、大人には見通しが悪くとも、背の低い子供の手は届きやすいスペースだったのだろう。黒河さんは、発見時の様子について「ふとコンセントを見たらこうなっていて、子供がいつ差し込んでいたかなどは全く分かっておりません…」と振り返っていた。
続いて「日本配線システム工業会」に件のポスト投稿を確認してもらったところ、あまりに危険な光景に、驚きを隠せない様子であった。当初は、コンセント穴にまつわる事故事例を同会よりヒアリングする予定だったが、どうやら他に適任がいるようで…。
■「最悪のケース」が怖すぎる…
そこで続いては、日本配線システム工業会より名前のあがった「消費者庁」の消費者安全課に詳しい話を聞いてみる。
同庁では今回のような事例に以前より注意を喚起しており、「コンセントは、小さな子どもの目に触れやすく手が届きやすい位置にあります。このため、赤ちゃんがよだれで濡れた指で触ったり、幼児がクリップや車のキーなど身近な金属をコンセントに差し込んだりして、感電によるやけどの事故を起こすことがあります。また、家庭用の100Vの電圧であっても心臓麻痺を起こす可能性があります」との説明が。
また、感電が起こるメカニズムについては「金属製の物をコンセントに入れたり、コンセントとプラグの間に差し込んでしまうと、発生した火花によりやけどを負ったり、電流が流れて体の中の組織を損傷することがあります。電流が体内を流れると、心臓の動きに影響を及ぼし致命傷となる可能性もあります」「また、肌が濡れていると、体に電気が通りやすくなるため、唾液や汗で濡れた子どもの手でコンセントやプラグに触ることは非常に危険です」と説明していたのだった。なお、万一心臓マヒになった場合、処置のタイムリミットは「約3分」だという。
消費者庁・国民生活センターには他にも、U字型のヘアピン、工作用の針金入りモールによる子供の感電事例が報告されており、その原因はまさに「枚挙に暇がない」と言って良いだろう。
幼い子供に、こうした「危険な金属」を全て説明し、理解させるのは難しいもの。そこで同庁では、コンセントカバー(キャップ)の使用を推奨しているのだ。
「コンセント全体を覆い、容易に取り外せないタイプのコンセントカバーを用いるとより安全です」とのアドバイスも得られたので、新たに購入を検討している人は、ぜひ参考にしてほしい。
出典:消費者庁ウェブサイト「コンセント周りは要チェック!」、「コンセントでの感電事故に注意!」
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)