優しさだけでは… 約6割が「叱られたこと」で得られたと思っていること
誰かから叱られることを、どのようにとらえる人が多いのだろうか。
誰かに叱られるのは、あまり気分がいいことではないと思う人もいるだろう。一方で、叱られることが成長につながると考える人もいるようだ。
■約6割「叱られたことで成長」
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で65.7%が「叱られたことで成長につながったと思った経験がある」と回答した。
男女別で見ると、男性が66.2%、女性が65.2%となっていた。
■厳しい先輩に叱られて
先輩に叱られてプラスになったと考えている20代女性は、「同じ部署の女性の先輩は、仕事に対してかなり厳しいタイプの人なんです。私もよくその先輩に叱られて、ときには涙を流したこともありました。ただその先輩は自分も追い込むまで仕事をする人なので、どれだけ言われても説得力があるんですよね」と振り返る。
優しいタイプ人では物足りないようで、「そんな先輩が、人事異動で別の部署に行ってしまったんです。代わりにやってきた人はとても優しくていい人なのですが、これまで厳しい環境だったこともあり物足りないく思うときがあります。本来は、優しい人のほうがいいんでしょうけどね」とも話していた。
■「叱って成長」は古い考え
叱り方が重要だと考える40代男性は、「厳しい中にも相手を思いやる気持ちがある叱り方なら、受け入れてくれる人もいるかもしれません。一方でただ怒りに任せてきついことを言ってくる人には、誰もついていかないでしょうね。ただ今の時代は、前者であっても厳しい気もします」と話す。
今は叱るより褒めたほうがいいと考えているようで、「たとえ相手を思う気持ちがあっても、あまりにきついことばかり言っているとパワハラになってしまいますからね。自分も部下たちには気を遣って、必要以上に優しく接している気がします。『叱って成長させる』との考えは、もう古いのかもしれません」と続けた。
■正しい叱られ方なら
叱られて成長すると考えるネットユーザーからは、「正しい叱られ方は、成長できるからうれしい」や「注意されたり、叱られたりすることに慣れてしまう人は成長出来ない」などの投稿が。
また歳を重ねた人からは、「若い頃は人生の先輩たちから叱られたり教えてもらったりして成長してきたけど、最近は年老いたからか誰からもなにも言われなくなってしまった」との意見もあった。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ニャック)
調査対象:全国10代~60代の男女1,000名